今年もせっせと木曜日の朝の飲茶に通った。
アーティストなのかペンキ屋の親方なのかわからないヨレヨレッとした親爺さん。
パンチパーマでびしっと髪型を決めていつもさっそうと現われるご婦人。
谷村新司からぜい肉を取り払った感じの鳩胸のウエイターのおっちゃん。
オール阪神巨人にそっくりの料理長。
いつも2人で来るのだが、会話もせず、お互い黙々と新聞を読んでいるご夫婦。
そして、うちら。
木曜日の朝の面々。
みんな自分達の座る場所が決まっている。指定席なのだ。
こんな中に私達夫婦も混ざり、他愛もない話をポツポツとしながら朝ごはんを食べるのである。
狭い上に、何かと人の出入りの多いうちなので、夫婦みずいらずで一番ゆっくりするのが、この「モクヤム」の時間であった。
大切にしたい、大切にするべき時間である。
今日は一番乗りで、まだ料理もできてなかったので、店内をウロウロしていたら、隅っこの方にこんな書が掲げられていた。