うちの老猫。年をとっている上にデブなので、足がかなり弱ってきている。昔はピョンッと窓際の棚の上にも飛びのれたのに、今は下からジーッと眺めているだけ。飛び乗るバネもなければ、そのタイミングももうよくわからなくなってきている。
かわいそうなので、彼が唯一飛び乗れる専用イスを窓際に置き、毎朝、寒いけど、窓を全開にしてリハビリをやっている。外の冬の冷たい空気に触れたくて、がんばって登ってくるのだ。その後10分ぐらい、ジーッと外を見ている。ジーッとだ。動かない。何かモノ思いにふけっている。普通、年老いた親の背中を見ると泣けてくるという話は聞くが、私の場合、ずっと一緒に暮らしてきたコイツの年老いた背中を見ると、なーんか泣けてくるわけです。