
四国・高松にうどん里帰りをしてきたわけではないが、うどんは毎日食べてきた。というか、家でほぼ毎日、お昼か朝に食べるので、食べないわけにはいかないのだ。讃岐うどんが全国的にブームになったようだが、私はすでに高松にはいないので、ちょっとそんなうどんがもてはやされることに困惑した。だってうどんは私にとって、インド人にとってのカレーのような存在ですから。この前、「UDON」という映画をニューヨークで見た時、映画の出来栄は置いといて、「編集長が宇高連絡船の甲板のうどん」について語っていたところには、ちょっとじんわりきた。まさにその通りだったよ、あの語りは。なかなかソウルフルだったわん。地元でなきゃわからんセリフだったよ。
今回、もちろん、うどん買ってきました。うちの旦那さんが結婚後「讃岐うどんファン」になったので、おみやげです。
では、今回私が持ち帰ったうどんは、スーパーで買えるもの。うどん専門店に行かずとも、高松では、どこのスーパーにも生うどんはあるのだぁ。パッケージは凝ってませんが割安、家で食べるには充分だ。何かというと…

一つは、いつもお決まりの「さぬきうどん本舗・富田屋」の生・包丁切りうどん。最近、通販でも売っているところはあるみたいだが、うちの実家付近では香川県庁の横の生協でしか見かけない「隠れた名うどん」。母のイチ押しだ。麺は細いのと太いのの2種類、私は個人的に細いのが好きです。食べ易い。細いけどコシはかなりあります。昔より茹で時間が短縮されたような気がするんですがねぇ、どうなんでしょ。一緒に付いてくる液体の「うどん出汁」が、かなり甘めなので、ちょちょっとうちの味に直している。
もう一つは、これまた、最近母が気に入っているうどんで、香川県を中心にたくさん店鋪のある「マルヨシセンター」という食品スーパーのオリジナル生うどん。ちょっと値段が高めだが、試してみる価値はおおいにありそうなんで、棚にあるだけ購入。ただでさえ、重いトランクの荷物がうどんのおかげで一段とずっしりしてしまったわい。陶器なんかの割れ物のクッション代わりにうどんを敷き詰めるのが私流の梱包の仕方とは、自慢にならないか。
私のうどんの食べ方は、生醤油がけか、お出汁とネギだけのぶっかけ、またはザルうどん。これが一番うどんの味、コシ、艶がわかる食べ方だと思っている。