久しぶりに会った仲良しおば友と、チャイナタウンの隅っこにある行きつけのベトナム食堂で、チンタラとごはんを食べ、コーヒーまで飲んで長居してきました。2人で久しぶりに会って話したことは、「この春からの面白い企画」です。やるでしょ、おばさんにしては。うちらのおばさん仲間は、つるむと所帯臭い話はあんまりしない。若い子に負けない、いや若い人より前向きな話、行動的な話を案外してますな。よろしい傾向ではないかと思っています。しかし、年のせいか、冬は若者のように熱量が自家発電できないため、けっこうくすぶっていますが、あったかくなってきたらこっちのもんです。行動弾みます、飛びます。
盛り上がったお話の一つが「オリジナル春夏秋冬魚豆皿を作る」ということ。着々と進んでます。まとまったらこのブログを借りて発表しようと思ってますのでお楽しみに。
窓越しの向こうの方にある細長い公園が見える席を陣取ってかれこれ1時間半はいたかな。この店の人は、こういうことやってもぜんぜん嫌な顔一つしません。他のお客さんもけっこう長居してるし、混んでないし、料理は安いしおいしいし、いいんだよね。隠れいこいの場です。
夕方6時を過ぎたら、うちらはシンデレラではなくかぼちゃの馬車の運転手に変身。いつもの夕飯の支度に追われる主婦となります。急に話も「今日、何作る? 何買って帰る?」ということになり、ドタバタし始めます。うちら、毎日御飯係ですから。これが本職ですから。
しかし、今日はいきなりの夏時間で、体が慣れてなく、「まだ明るい、明るい」と思っていたら、シンデレラの時間超えてしまっていたので、結局、私はこの店で「ベトナム風豚肉焼き」を買って帰ることに。この料理は、甘くマリネした薄切りの豚肉を炙り焼きにしたものを、茹でたライスヌードル、千切りレタス、細切りきゅうりと人参の甘酢漬け、生もやし、バジルのみじん切りの上に載せ、砕いたピーナツと葱をふりかけ、ニョクマム入りの甘酢たれをかけて食べるというものです。野菜満載、お肉も油を落としてあるし、ライスヌードルも御飯ほど重くなく、最後にかけるタレがさわやか。今日のような春っぽい日にはもってこいの一品です。
がんばって、べトナム食材屋で材料を買って、これと同じものを作ろうかと一瞬考えたのですが、あーぁ、やめた、やめたーぁ。今日はゆっくりしたいわい。いつもは、チャイナタウンの帰りの電車の中で、うちに帰ってからの料理の段取りを必死で考えるのですが、今日は余裕で、夕日なんか眺めながら「きれいだなぁ」とゆったりした気分で帰ったよ。夕飯の品が一つ決まっているだけでも、主婦ってもんは気持ちに余裕が出るもんなのさ。開き直りですな。
テイクアウト一品では、旦那への愛情が欠けると判断されてしまうので、好物のチャイニーズ豆腐をもう一品つけときました。いつもは「湯豆腐」もしくは「冷ややっこ」ですが、それは明日に回し、今日はバワリーの豆腐屋で揚げ豆腐を買って来たので、油抜きした後、三角に切り、フライパンでゆっくりと温め、大根おろし山盛り、葱、しょうがをのせて、お醤油かけて食べることにしました。チャイニーズの揚げ豆腐は、そのままで使うとかなり油っぽいので、うちでは、一度お湯に入れて「油抜き」を必ずします。お揚げと同じ方法です。そして、水気を切ってから料理しています。