朝一番で魚屋に行ったら、おっ、遂にいい型のニューヨーク近郊で釣れる鯖がいっぱい並んでるじゃなーい。本格的な冬が来るのね。今日もまだ気温はあったかいけど、そろそろ寒くなりますぜ。水温はずいぶん下がってきている気配。
新鮮な鯖は、こんな緑がかった色をしてるのだよ。くっきりと黒い柄が見えるでしょ。白い部分も黄ばみがなく、青みかかった白なのよん。青魚って言うぐらいだからねぇ。
釣りファンの皆様、そしてバッテラファンの皆様(バッテラの語源は、ポルトガル語で小舟を意味する「bateria(バッテイラ)」からきているそうです。明治中期に大阪の寿司屋がコノシロを乗せて出した形が小舟に似ていたため「バッテラ」と名付けられたと語源集に出てました。大阪の人、ぱっとポルトガルが出てくるんだ。すごい。これが鯖寿司に応用されて、次第に〆鯖の押し鮨を「バッテラ」と呼ぶようになったらしい。明治時代の話なんだねえ。06年 03月 01日ブログ記事より)、お待たせしました。ニューヨーク鯖、もうそこまで来ています。
グンジ家謹製NYバッテラ作りの季節到来です。今年も木枠、押して押しておしまくるよー。
★ニューヨーク「鯖」うら話
誰がニューヨークの、いやアメリカのシンボル「自由の女神」の下で、大阪のシンボル「バッテラ」の材料の鯖が回遊してると思うでしょうか。いるんです、あの辺にも。ブルックリン、ニュージャージー沖には、春と冬、鯖の大群が押し寄せてきます。釣りたてはすこぶる旨いっす。昔「ニューヨークの鯖は、大分県のブランド魚「関サバ」より旨い」と豪語した御大がいて、こっちで釣った鯖をその日のうちに出張で帰国する駐在員に渡し、キズが着かないように手でかかえて飛行機に乗せて(もちろんビジネスクラス)持って帰らせ、待ち受けていた仲間に関サバも用意させて食べ比べさせたというホントの話があります。また、その反対で関サバのあるニューヨークの寿司屋に、自分が釣った鯖を持参し、その場でおろさせて「どうだ!旨いだろっ!」と板前にせまったということもやりましたよね、M 師匠!そのくらいニューヨークの旬の鯖はおいしいってこってす。