ひーちゃんが「昔、渋谷の麗郷っていう台湾料理の老舗で食べたダーワンをぜひ再現したい」と、2人でチャイナタウンのマーケットに食材探しに行ったのが、一ヶ月前。さっそくあの味をもう一度とバーワン研究のため、キッチンに立ったひーちゃん、遂に完成作品を今日、食べさせてくれた。おっと、ひーちゃんいわく、「ちょっとあの時の食感と皮の具合が違うんだよねー」。
食べてみた。絶品。こりゃすごいぞ。私、ひーちゃんに料理教えてる場合じゃないよ。まいったな、教えてよ、このバーワンの作り方。ひーちゃんを前に1個、そして改めて旦那さんが帰って来て、夕飯に1個づついただきました。
うちの旦那さん、「俺の感想を早くひーちゃんに伝えたい」と、語るは語るこのバーワンについて。
「まず、この料理は100点満点である(すいません、偉そうに。偉そうに言うの私にしか言えないんですよ)。外のねっとりした皮と、中の具(クワイ、椎茸、豚ひき肉、タケノコなど)の餡のバランスが絶妙っす。特にクワイと椎茸、タケノコの切り方をそれぞれの食材の触感を生かした切り方になっているのがブラボー、ブラボー。タレの味のバランスもすんごく良くて、もう言う事なし(と言いながら言いまくってる)。もっと作って持ってきてちょーだい。おみそれしました。家庭の主婦でここまで中華料理の達人がいるなんて、すげーっす。バーワンの屋台引くときゃぁ、ぜひあっしを雇ってくださいましな。(すいません、旦那のお気に入りテレビドラマ「次郎長なんとか富士」見ながら食べてたもんで。)ごちそーさまでした」ということです。しっかし、ほんまプリプリでうまかっったー。本当にごちそうさまでした。
では、バーワン(肉圓)について、ちょっくら説明しときますね。
このバーワンとは台湾の伝統食で、サツマイモのデンプン粉「番薯粉(ファンシュウフン)」で作ったプルンプルンの皮の中に、豚肉や野菜の餡を入れて蒸し、甘辛のねっとりした餡をかけたものです。ひーちゃんが日本で食べたものは、蒸したものを低温の油でゆっくりゆっくり揚げてあったそうです。
へい、お次は、ひーちゃんがペンネームにつけている名前の元祖となる「豚足」です。私がまず、ブログでひーちゃんと出会った時に「ぜひ、この人の作る豚足料理を食べてみたい」と思っていたのが実現したわけよん。さすが「豚足」と名乗るだけあって、これまた素晴らしいお料理でした。「コラーゲンたっぷりよ、コラーゲン」と横でまくしたてられながら、ガブリと足をほおばると、口の中にコロリと何かがぶつかります。ペッと吐けば、あらっ、いやだっ、豚の爪っ。ホロリと口から転げ落ちました。いやぁ、こういうの好きだなぁ。「あぁ、それは爪よ。」とごく当たり前のように言うひーちゃんはすごい。私が魚の内蔵をほじくり出して「あぁ、これ肝臓。」と言っているのと同じレベルですね。お互い変な意味でハイレベルです。「豚の鼻の輪切りもいけるのよ」。あぁ、負けた。魚には鼻はありません。