いつも行かない魚屋に今日は行った。すると、どうでしょ、こんなにきれいなイカナゴがキラキラと輝いているではありませんか。今朝入荷したというんで、一握り買ってみました。おいしい「イカナゴのクギ煮」は、この前知り合いの方にいただいて食べちゃったので、今日は私の故郷の食べ方でいただきまーす。私的には死ぬ程好きなものです。しかし、四国の瀬戸内海と言えども、年々イカナゴが少なくなってるみたいで、値段も高騰して、なかなか地元の人さえ食べる数が減ってしまってるらしい。こんなに生のイカナゴがパウンド2ドルちょいで売ってるアストリアに住んで今日ほどよかったべーと思ったことはありませんというのは少し大袈裟だよな。さて、どういう風にして食べたかというと、
「イカナゴの釜茹で」ならぬ「鍋茹で」です。うちの田舎では、漁師が捕ったのを、船上で釜茹でにします。しかし、今日はうちの大きな鍋にいっぱいお湯を入れてさっと茹でました。さすがにこれは初めての挑戦です。自分ちでこれをする人は珍しいでしょうな。自分でも驚きです。魚屋で売ってたイカナゴは御臨終だったけど、色ツヤからいくとかなり新しかったので、挑戦してみたんですよ。グラグラと湧くお湯にけっこうきつめに塩を入れて魚の色が変わるかって寸前ぐらいに揚げます。1分ぐらいでしょうか。ここからが問題です。ざるできっちりお湯を切ります。そうじゃないとベタベタになったらおいしまい。魚はかなり柔らかいので変にゆすったり押さえたりするとすぐ潰れてしまうので、慎重にそして手早くします。ペーパータオルを数回替えながら水気を完全に取り除く作業は大変。まぁまぁうまくいったぞ。少し冷まして魚の堅さが落ち着いたら、きれいな分は旦那に、ちょっと崩れたのは私用に分けお皿に盛ります。旦那はこれ食べるの初めてだったんで、どうしてもおいしく食べてもらいたかったんだよね。何に漬けて食べるかというと、うちの実家では酢醤油に辛子を混ぜたものですので、それも作り、できたぞい! つまみ喰いしてみたら、うーん懐かしの味がするではないの。旦那さん「うん。旨いよコレ。おチャケにばっちり合うよ。こういう食べ方があるんだ」と喜んで食べてました。アメリカでまさかこのローカルな魚料理が食べれるなんて、信じられないようで、うれしいことです。ちなみに、ギリシャ人達もこのイカナゴ好きみたいで、空揚げにします。これも美味しいと思うけど、やっぱり私は「釜茹で」だな。