あっれ〜〜〜、あたしが来ようとしてたのココだったの〜〜と、自分に驚く。てっきりギャラリーかと思っていたら、さっきのより古い砕氷船だった。この船はとっても有名らしい。知る人ぞ知るって、どんな人が知ってるのかしらんけど「クラーシン」というロシアではとても英雄的な砕氷船らしい。で、この中の一画でどうもその私の目当ての展覧会をやってるらしい。
じゃぁ、入ろうとタラップを上がると、警備員のおじさんが「あっち行ってチケット買って来い」と。えっ、無料ってでてたけど……、お金いるんだ、まっいいか……って、けっこう高い上に写真撮影料まで取られた。で、中に入ろうとすると、「ちょっと待って。ダメだ入っちゃ。ここで待ってなさい」って、何を待つの?まっ、そういうのならば待とう、何かを。
すると3、4人の若い人達が来て、ここで何かを待っている。「英語喋れる?」と周りに聞いたが全員「ん、ちょっつ」と言いながら目を避けられた。ってことは「ちょっと喋れるけどしゃべりたくない」の合図ね。了解。そうこうしてるうちに太ったおばちゃがやってきて、「さぁ、みんな揃ったので、行きましょう」って何処へ? なぜか私もロシア人の皆さんと一緒に船内ツアーに。あの〜〜私、展覧会を見に来たんですけど………。さっきのお金はツアーだったのね。しょーがねーから一緒にロシア語でまくしたてて喋るおばちゃんのツアーに参加となった。
結果良ければ全て良しで、これがかなり私にとっては面白かった。
まず、船長室へ。
おばちゃん、ロシア語で10分ぐらい息継ぎなしの説明。みんな頷いたり、質問したりしながら穏やかに見学をしている。私………一人、写真撮ったり、触ってみたり、超浮いてました。が、部屋を出る時、私におばちゃんが英語で説明してくれた。……「ここ、船長室。」…………、そんだけ……わかっとるわい!
こちら操縦室。これはちょっと感激。1人舵を握ってブルンブルン回していたらウケた。ロシア人が私を見て笑ってる。笑顔っていいね。
無線室なんかもすごかった。おばちゃんモールス信号打てるんだもの。バシバシ打って、みんなに「今のは何て打ったかわかる?」とかドヤ顔で聞いていた。ロシア人でもわかるかっ、そんなん!
みんなを笑わせようと何か打ったらしいが、みんなに受けなかった。それは空気でわかった。
30分ぐらいのツアー、面白かった。
………しかし、目的の展覧会の部屋は………「今日はこれでおしまい。終わり」と、あと30分はあったのに入れてくれなかった。結局は行けず終いで、「砕氷船クラシン号のロシア語ツアー」で終わってしまった。楽しかったからこれはこれでいい。
1日に2隻も、本物の大型砕氷船を見れたし、乗れたし、めでたし。としときましょう。
このクラシン号、2008年まで大活躍してたそうです。オホーツク海にも来てたそうです。
ツアーで一緒だったおねーさんが「記念撮影してあげる」と言ってくれたので、1枚。
「ちょっとハプニング」「たまたまこういう展開になってしまった」のバシリエフスキー島巡りだった。
おまけ:これ、潜水艦おたくの方々が超興味持ってるアレだと思う。もろ見えだったので記念に写真を撮っておいた。まさか潜水艦好きが私のブログを見るとは思いませんが、ここに出した船や潜水艦についてご説明いただけたら幸いです。