ロモノーソフスカヤ駅まで来てるので、ロマノーソフ焼工房にまた寄った。友達1号は実は「マグカップ好き」。乗り換えのヘルシンキ空港ですでに堪らず4つもマグカップを買ってしまっていた。ロシアではロシアらしいロシアじゃなきゃない、たぶん日本にもないような「マグカップ」が欲しいと言うことで、「じゃ、ペテルブルグ産の地元ものに面白いのがあるよ」と、行くなら本社までってことで、先週も来たがまた。
このロマノーソフ焼の本店および市内にいくつかある直営店、あたしすでにくまなく足を運んだのだが……中間結果「本店に行けば全てあると思ったらそれは間違い。各店で共通のものはあるものの、マグカップや小物に関しては品揃えがバラバラ。当然あるはずであろうものがなかったり、値段がぜんぜん違ったり………在庫はもちろん揃わないのが当然………って、この会社、いったいどういう流れで焼き物を販売しているんだろう。本店行ったら、ちょっとは安いだろうと思ってみたらこれも間違い、高かった。今回、「こんなに直営店は本店を回ったのだから全部回るぞ」と、ネフスキー通りの端っこにあるところも行ったが割高。結局ゴスティーヌドボールの中の2軒が一番安かった。しかしネフスキー展はセールで一割引き。他はセールやってないのに。全店割引セールはないんだな。
とか、こんな調子で、新商品もあったりなかったり、箱も段ボールだったり、素敵だったり……と、まぁ各店でバラエティー……ってこてバラバラじゃん。
ここの数週間で目がチカチカするほどこのロマノーソフ焼を見、そして柄と値段も暗記してしまう始末。でも縁の金色がどうしても気になり、なかなか思ったものが購入できず、一目惚れした「アイスフィッシング」と「鹿ハンティング」のものしか私は買っていない。でも楽しいんですけどね、しつこい店回り。ほぼ気が済んだ状態だ。
で、友達1号と回ったロマノーソフ焼専門店4軒。ついに彼女が見つけたマグカップ。
新作「ロシアのロシアらしいロシア人による絵付けのロシアの日常生活編マグカップ」全4種類(学校編、アニマルドクター編、美容院編、ベーカリー編)をお買い上げ。
「これは可愛い」「これを買わずしてロシアを去ると一生後悔する」とか、全種類揃えてしまった過剰な思い切りと、ちと高いかも(私達にとっては)……という払ったお金への後ろめたさをふるい落とすが如くの賞賛をしつつ、ニヤニヤ顔でマグカップをうちの食卓で眺める彼女の笑顔が少女のようであった。