セント・デメトリオス教会の前は、大雨にもかかわらず、夜が深まるに連れてたくさんのギリシャ人達でいっぱいになりました。みんな手には傘とろうそくを持ち、時計が12時になるのを待っています。
24日午前零時。
キリスト復活を告げる鐘の音と共に、司教さんが出てきて、集まった人たちと一緒に経典を唱えます。その声が雨の音にも負けず、低く流れるように辺りに響き渡ります。いつもは、振りお香をバルコニーからみんなにふりかけるのですが、今年は雨なのでそれはありませんでした。隣の人からろうそくの灯をもらい、これを消さないように各家庭に持って帰り玄関に点すそうです。
これで、今年もアストリアの町に春がやってきたことになります。今日のイースター・サンデーは家族や親戚が集まり、お母さん達のとびっきりの御馳走を食べます。雨なので、バーベキューのことが、ちと心配です。