春一番のトラウト釣りにいつもの池に行ってきたんだが、去年の台風の影響か、足場の土砂が削られていてもう大変。立ってるところがえらい斜めになってしまってるので、足の指で踏ん張らないと前のめりに倒れてしまう状態。しかもただでさえ一人しか入れないスペースだというのにイバラがぼうぼうになっていて、棘がこれまたすごい。木の枝もばっさばさで下手くそなキャスティングのためちょっと油断すると枝に糸や仕掛けがひっかかるし。目の前を大きな美しい白鳥が悠々とアベックで横切ってくれるし……。いやーまいったまいった。挙げ句の果て手前の水際に全てをさえぎる木の幹がドカンと転がり沈んでるし。さーどーしましょ。「まずはだねぇ」と独り言をブツブツ言いながら、靴を脱ぎ、靴下も脱ぎ、ズボンの裾を膝まで上げて、まだ冷たい水の中に足を入れてみたら、キャーッ、冷たすぎてすぐ足しびれるの巻。でも一旦入ったからにはあの邪魔な木の幹をどけるしかない。それ〜〜っと馬鹿ぢからを出して持ち上げて水際に移動。もうこんだけで疲れたわ。
では、ここから釣りです。なんとなく今日は釣れるような予感が……っていつも何十年もそう思って釣りを開始するのだけど、待つ事1時間くらいで、きゃーっあたりが!慌てて逃す。で、引き上げずに糸をそのままにしてたらまたあたりが!おんなじ奴だな。で今度も慌ててしゃくって逃す。もう一度落ち着いて糸をそのままにしてたら……きた〜〜〜っ!!!
ニジマス1匹目。まぁまぁいいサイズ。初物っす。それから、パタパタッとあたりが来て、こりゃイけるぞ今日はと思った矢先、木の枝に糸をひっかけてしまった。なんだこのタイミングの悪さったら。「この流れをここで変えたくない」と必死で木の枝から糸を外そうとすればするほど喰い込んでしまい、その上リールの糸までおかしいことになっちまっただ。ピンチ。大ピンチ。やっと仕掛けを直し、さっき魚が喰った場所に投げてみたが、もう待てど繰らせどあたりなし。どこに行っちゃったの〜マスさ〜ん。で1時間我慢に我慢の時間を時折舞い降りてくる鴨と一緒に過ごし、再びあたり。これは何気にさっと釣れた。2匹目。……で、また小一時間、ずっと我慢。結局えさのワックスワームがなくなったのでおしまい。2匹でおしまい。隣りの薮でやってた友達は3匹でした。
このトラウトが釣れる頃には、例年ならハイウェイのレンギョウの黄色い花が咲き始め、水辺はいろんな植物の新芽が息吹いてるんですが、今年はぜんぜん。雪が多かったからなんでしょうか。でも今日は運良くお天気最高で気温も上がり、いい釣り日和だったなぁ。やっぱり釣りは楽しい。顔、焼けたけど。