ロシアから10個も買って帰って、9個友達にあげちゃったよ。1個だけ残ったので開缶。明太子の缶詰です。夏にロシアで「鱈(трески)」の「魚卵(икра)=トレスキ・イクラ」を2種類買ってなかなかだったのだけど、冬のロシアではもう1歩学んで「日本人が食べるタラコってのは、そういえば真鱈の子じゃなくって、スケソウダラの子だよな」と思い、じゃっ、スケソウダラって何て言うのかなと調べたら、キャーッ、「ミンタイ」、えっ、これってメンタイやんけっ。明太子ゆーたらロシア語と日本語の合成語だったの〜と驚き。「минтай」と書いて「ミンタイ」、ミンタイミンタイミンタイメンタイ……ってことになって、その子だから「子」だけ日本語かい…「メンタイコ」となったのね。中国語でもミンタイって言うらしいね。
ここまではウィキペディアにも詳しく載っている。バーチャルだけじゃ嫌だ。現地で歩いて探すぞとロシア滞在中、マーケットを数軒回って、ひたすらイクラのコーナーに行って「ミンタイ・イクラ」を探したら、あったぞ〜〜っほんまに〜〜。どこにでもあるってもんじゃないのね。安いマーケットにはなかったの。あったのは北欧系のデパートの地下食料品の冷蔵お魚加工コーナー。ピンからキリまであるイクラの瓶や缶詰の横に小さな缶で並んでた。ペテルブルグのストックマンは決して安っぽいマーケットじゃないので値段高かったら買わないぞと決めていたのだが、ハハハッ、嘘でしょ価格であった。ほぼ200円。買い〜〜!! で、果物コーナーからビニール袋を取ってきて、一人怪しげに袋の中にまず20缶ほど入れてみたんだが、すでに瓶詰めやロシア産ワインなんかを購入してたので重くて持てないことが判明、またコソコソとビニールから出して、結局11缶をレジへ。変なアジア人がビニールに缶詰を入れたり出したりしているのを隣りの肉コーナーの親父に見つかり睨まれた。でも大丈夫、睨み返したから「それが何か」と言う顔でハラショーハラショー。
さてここはニューヨーク。今日のお昼はおにぎりとこのミンタイっこです。
そりゃ、日本の九州の丁寧に作った明太子に比べると、ロシアらしく大雑把な感じですが、これはこれでかなり美味しい。とんがらしとか昆布とかは入ってません。味付けは塩だけなんですね。いわゆ塩漬けたらこ。このメーカーのものは魚卵の粒がかなり小さいので、舌触りの滑らかさはものすごく良い。いいおみやげになりましたん。日本でもこういう明太子缶詰ってのがあったらいいのになぁ。あるのかな?ちなみにこのロシア産のは添加物はなしだったな。旦那も真似してロシアでこの缶詰たらこを買って冷蔵庫に置いてるらしい。あの土地では超重宝する缶詰だからな。