母は日本、香川県の高松市に住んでいる。父が亡くなってからはしっかりと自分の人生を無駄なく楽しくつつましく、そして穏やかに過ごしている。ごはんは、おばあちゃん同士で外食もしているようだが、だいたいうちで瀬戸内の魚を中心に旬の野菜や果物をきちんと自分で支度して食べているようだ。こちらとは時差が13時間(冬は14時間)なので、あさ電話するとだいたいあちらは晩ご飯を食べてゆっくりしている時間が多い。10日に一度は電話するので、話す事はあまり大きな事ではなく、毎日の何でもないことが多い。特に「今日の晩は何を作ったの」ってのが多い。すると母は、それはそれは事細かに何を買ってどう料理をしたかを話してくれる。それがけっこう役に立つの。私も50を超えたが、母に比べるとまだまだ子供だ。簡単な調理法で美味しい食べ方を毎回教えてもらっている。今日の私の晩ご飯は、昨日の夜、母が作ったものを丸ごと真似た。何気に美味しそうだったからね。
まず1品目。濱子さん式ゴーヤチャンプルー。まずゴーヤは種をスプーンでしっかり取って、薄過ぎず厚過ぎずに切り、水にさらしてアクを取る。豚肉の薄切りと水切りしたゴーヤを少しの油で炒め、出汁醤油と塩で味付けする。そこに食べ易い大きさに切ってお湯で茹でた豆腐を入れて更に炒めて、最後に溶き卵でとじる。食べる直前に鰹節をふる。
もう一品。茄子の焼き肉のタレ炒め。茄子は縦4つに切り分け、さらに斜め切りにする。細長くがいいんだそうです。お皿に茄子を並べて、少し水を降ってラップをかけ電子レンジでチンして軽く柔らかくしておく。フライパンを熱し、油を入れて、そこに茄子を入れて炒める。そこに市販の焼き肉のタレと、辛いのが好きな人は豆板醤を入れ、全体にからめてできあがり。電話でこのように教えてもらった通りに作ってみた。食材はアメリカと日本じゃ少しづつ違うのはしょうがないね。ゴーヤはほぼ同じでインド系グロッサリーにはまちがいなくある。薄切りの豚肉の代わりにベーコンでもいいって言ってたけど、私は冷凍庫で保存しているウクライナの豚の脂の塩漬け「サーラ」を使ったらなかなかコクが出て代用OKだった。はい、美味しいっす、簡単で。
魚はカレイを炊いた。猫にも食べさせたかったので今日のはかなり薄めの味に。
離れていても、母と一緒の晩ご飯となりました。