今日の夕飯は日本酒を1杯、コップ酒で晩酌。そういう気分にさせてくれるおかずを作った。
「こりゃ立派。」と思えるサワラ(鰆)が魚屋に。魚屋の親爺さんも超オススメであったので、一人なのに1本買い。半身は味噌漬けに。明日の夜には食べられるだろう。半身はタタキと酢〆に。この魚は身が割れ易いので、丁寧に、でも一発でスッと下ろさないといけないの。最近買った長めの包丁の出番。タタキは皮を剥がして網の上でバーナーで表面を焼き、氷水に入れて冷やして作る。焼く前に塩して、焼きがまだらにならないように表面にお酒を塗り付け、さっと焼けるように油を手にまぶしてそれを魚に塗り付け焼いた。お皿に千切りの胡瓜を敷き、タタキを並べて、葱、生姜、醤油漬けのにんにくをまぶし、ポン酢。最後に爽やかな味になるようにレモンを絞ってます。これがスダチだといいんだけどなぁ。
こんな料理を作ったのも、母との電話で「瀬戸内海の鰆が今おいしい」と言われて食べたいなぁと思ってたから。田舎のは釣り立てなので刺身で食べるパターンが多い。それと、味噌漬けは最高。この時期になると「サワラの味噌漬け用」の味噌があっちこっちで売られるの。一度、その味噌をアメリカに持って帰ろうと手荷物にしてたら成田で取り上げられたという痛い経験を思い出した。
こちら酢締めにしたサワラのきゅうりもみ。
サワラと言えば、もう1つ思い出がある。釣りが高じて、仕事もやめてマイアミに少し住んでいた時は、毎日サワラが釣れた。そのサワラは今回料理したスパニッシュ・マカレルじゃなく、キングフィッシュって呼ばれるやつなんだが、まぁあの頃は良く釣れた。お金がぜんぜんなかったので、毎日、島の海辺に借りてたアパートのベランダで、夕飯といったらこのサワラでタタキを作って食べていた。ほぼ自給自足状態の食事ってやつで。ほんと毎日毎日食べてたなぁ。この魚が釣れる時、糸がいきなりジジジジーッと沖に向かって出て行くあの感覚はまだ覚えてます。実に面白かった。いい思い出です。
これは料理教室でもみんなに教えている「タヒーニ」で作る豆腐。
〆に、黒ごまと白ごまのおにぎりを。あーっ、いい晩ご飯でした。