5月の魚教室で使っている魚がこれ、オラータです。地中海でよく捕れるヨーロッパ産の鯛の一種です。イタリアではオラータ(orata)、スペインではドラーダ(dorada)って呼ばれてます。黄金色って意味なようです。アメリカでは、そのまんまオラータともドラーダとも呼ばれてますね。たまに鯛を指すシー・ブリーム(sea bream)って呼ぶ時もあります。日本人はこの魚を見て「黒鯛だっ!」と喜びますが、姿と、首根っこのところの黒斑はよーく似てますが、食べてみると、身の食感、味ともに違いますよね、だいぶん。よーく顔を見てると、黒鯛に比べてこのオラータは丸っぽく、口元が違う。唇が違います。ヘダイ(平鯛)ってのに近いです。このヘダイ、日本では他にも呼び名がいろいろあって、シロチヌなんていう言い方もあるようです。チヌは黒鯛のことだから、言い方変えると、「白黒鯛」かいな、いったい何色、灰色、ややこしや。よーくレストランで使われる魚で、最近はNYのロングアイランドで養殖もやり始めてるみたいです。
脂がものすごいので、ちょっと刺身にはギタギタし過ぎだと思うので、湯引きにしてます。「ハモの落とし」ならぬ「オラータの落とし」ってやつで、梅肉醤油をちょこっとつけてサラダ風にして野菜と一緒に前菜として食べてもらってます。
煮付けも作ってますが、脂が乗ってるので、フンワリと仕上がりますねぇ。