毎日、近所のマーケット2、3軒に寄っていたので、さすがに普通の人達が食べてる食材を私も使って料理したいかなと。どんくらい、ニューヨークと味が違うのかなと。
まず、豚肉。骨付きのマリネしてあるパックのを買って、オーブンでゆっくりグリルして、最後にフライパンで表面をカリッと焼いてみた。うまっ。豚肉、いいですねぇ。脂もいい感じに付いていて、こりゃロシアの勝ちね。
肉売り場に特筆すべき品が1つあった。「タン」が必ずある。冷凍じゃないよ、生です、ベロンチョと並んでました。ハムやサラミのコーナーには、茹でたタンも置いてある。それを買ってみた。生姜醤油に絡めて、マスタードつけながら食べてみた。これも美味しいわけよ。ビールにもワインにもイケまっせ。
魚コーナーは、どこも品揃えがほぼ一緒。鮭、チリアンシーバス、タルボット、ブランジーノ、オラータ、スメルト、そしてブルックトラウト。今回はブルックトラウトを1匹買って塩焼きに。養殖だろうけど、さすがイワナの仲間、塩焼きには美味しかったなぁ。塩効かせて焼いたので、あとはレモンを絞るだけでシンプルに食べた。
野菜は種類が少ないなぁ。こりゃニューヨークの方が豊富ね。高級レストランとかは、海外から輸入してるんでしょうね、たぶん。市場に行っても種類はやっぱり知れてたし。でもです、じゃがいもは美味しいねぇ。豚肉も普通にいいのが手に入るし、玉葱も悪くない。この3つが揃ったら、そりゃ肉じゃがでしょ。コトコトと時間かけて煮込み、いったん火を止めて冷まし、味をぐっと素材に含ませて、再度火にかけ温めるという、暇だったので凝ってきちんと作った。これが自炊晩ご飯の中で一番おいしかったなぁ。
日本の米は貴重です。で、残ったものはすべてみじん切りにして、はい、チャーハンだよ。
あと、マーケットの総菜売り場には「揚げ物コーナー」があって、そこに必ずスメルト(ししゃも)の素揚げがあるので、南蛮漬けを作ったり、きゅうりや大根(これも貴重)で漬け物も作った。さすがに朝、昼としっかり食べ、外食もしっかりしていたので、あんまり自炊のチャンスはなかったけど、うん、家で自分の味の料理を食べると胃が落ち着くもんです。でもモスクワはどこもお総菜が豊富なので、何も無理して作らなくてもじゅうぶん立派な夕飯になるみたいだ。そういうところ、日本に似てるよな。お惣菜、どれも美味しいです!