いま魚屋に出回ってるイカちゃん、卵パンパンに入ってますよねぇ。体が卵で膨らんでます。それを狙って4杯ほど買って中を開けたら、いっぱい(と言ってもヤリイカ自体が小さいからね)卵がへばりついてました。で、丁寧に身からはずし、それと、内蔵の先の方に付いている包卵腺の部分も一緒に甘辛く煮ました。この包卵腺って部分は、イカが卵を産み出す時に、たくさんの卵をくるむ粘液を分泌する器官です。別名イカチチ。うちの田舎では魚屋でこのイカチチだけを集めて袋に入れて売ってました。子供の頃、母がよく煮付けて食卓に上がってましたねぇ。その頃からの私の好物でもあります。子供の頃から知らず知らずにこうして「渋い酒の肴的もの」を食べてたのよね。今日は、このイカチチとイカタマ、旦那の格好のお酒のつまみになってました。春のイカはこの部分がほんまは一番食べどころなんじゃないかな。ちょっとマニアック過ぎるかしらん。