コマーシャル・フォトっていう、プロフェッショナルのフォトグラファーを対象にした名の知れた雑誌が日本にあるんですけど、その雑誌の編集部が注目する「新世代のフォトグラファーたち51人」に、親愛なる後輩
Norimichi Inoguchi君が選ばれ、しかも今回の表紙となりました。51人中でも上から数えて何番目なんでしょ、表紙ですもん。よかったね、パチパチパチパチ。NYの大学を卒業して、なかなか写真を撮るという仕事につけず、しょーがない会社で細々と私と一緒に机を並べて毎日仕事をしていました。仕事がフレキシブルでしかもダラダラ系、アフターファイブなんてぜんぜんなくて夜ごはんをレストランで食べるなんて幸せなことは何もできなかった。私達の欲求不満のはけ口は近所にあったホールフードで思いっきり夜食を買うことでした。まっ、おかげでホールフードのこれというお惣菜は全て食べたので、あそこの何が美味しくて何がお得、何がまずいってことはほぼ把握したよな。まぁ、夜食の話はいいんですが、彼との友情はその後もずっと続き、うちにもよくご飯を食べに来てくれます。彼はものすごく写真の才能がある奴でしたね、やっぱり昔から。今、やっとあきらめずに積み重ねてきたものが日本でも認められることになったわけですね。ヨーロッパやニューヨークではぼちぼちと活躍してるんですが、やはり自分の国ニッポンでも活躍したいと言ってます。
あれっ、これって東京の銀座の地下鉄の通路やん。デュワーズのお酒の広告、なんや、これアンタの写真やったんや。もう活躍してるやん。