昨年に引き続きブリ半身をおろすクラスをいくつかやってるんですが、面白いことがある。こういう脂の乗った魚ってのは、年齢によって食べる勢いってもんが違う。アラスリー、アラフォーの人達は、ブリかまも勢いよくペロリといきますが、アラファイブともなると、脂がしんどくなります。お刺身も同じ事。トロをそうバクバクは食べれなくなるのよね。悲しいと言えばそうなんですが、そこはちょっと格好つけて「美味しいものをちょっと」という食べ方になってきたってことですか。食べたいものをおなかいっぱいってのはもうないんです。今日のクラスは全員40代ベテラン。お刺身のトロの部分は、薄造りにしてゆず胡椒と醤油でお出ししたら、はい、みんな問題なく完食しました。ブリの漬け丼もやってるんですが、これは醤油、みりん、すりゴマ、葱、そして決めては生姜っていうタレに漬けて手こねにして出してます。こうすると、ブリを刺身丼で山葵で食べるより、無理なく食べれます。なかなかさわやかな味に変身します。幅広い世代の人が食べられるちょっとした工夫、今年はいろいろやっていきたい。