うちの近所のグリーク八百屋では、春になると緑の軸のついた玉葱が出回る。普通の玉葱のように天火干ししたのではなく、畑から抜いてそのままの状態、うす緑のいかにも柔らかくて甘そうで、根っこもしっかり付いているものです。そう「新玉葱」だぁー!!!「バルブ・オニオン(Bulb Onion)」とタグに書いてあったが、この「Bulb」というのは辞書を引いてみると「ギリシャで玉葱の意」とあったよ。そうなんだぁ、1つ利口になりやした。シュッと茎が伸び、なんだか偉そうなこの玉葱、日本では「葉玉葱」というようだ。味は普通の玉葱に較べてかなり甘く粘り気が強い。葉が出ることによって球根に甘味が出るらしいわ。今日買ったのはテキサス産で、 J & Bプロデュースってところの「リトルベア・ブランド」と記してあった。ふーん、テキサスは「ブッシュ」で印象悪いが、こんな玉葱が採れるんだね。今日はこのバルブ・オニオンの球根の方で肉じゃがを、上の葉の部分でサラダを作った。確かに甘いよ、この玉ちゃん。たまには、こういう玉もいいね。
ところで、肉じゃがって日本の代表みたいな料理だけど、元々は外国から伝来したものなんだって知ってた? 外国のシチューとかスープを日本で見よう見まねで作ったら、こういう料理になったらしいよ。この前テレビでそう言ってたよ。びっくりだねえ。
●茹でモヤシとバルブ・オニオンの葉のサラダ、しめ鯖のわさび醤油和えのせ
バルブ・オニオンの葉の柔らかそうなところを茹でて、こんなもん作ってみました。茹でたモヤシと、これまた茹でたバルブ・オニオンの葉(実は酢みそで和えて「ぬた」にしようと思ったら白味噌が切れてた。)を市販の青じそドレッシングで和えてサラダ風にした上に、バッテラ作ろうと思ってたのに漬け過ぎてしまったしめ鯖をわさび醤油で和えて載せた、意味不明な旦那の晩酌の肴ができたのだ。旦那「なんかが足りない」と言ってたけど、聞いて聞かぬフリでかわした。
●蓮根のキンピラ
旦那の好物なので、何か買って欲しい時、次の日悪友と外食で家を夜あける時などに作って機嫌をとる手段の一品です。旦那がこれを食べてる時にお願いをすると、だいたいOKと言うんだけど、「折り畳み自転車を買いたい」と本日の要望を伝えたが簡単に「おまえは絶対に最初しか乗らないよ」と即答で却下されちまった。今日のきんぴらはいつも以上に愛情を込めて作ったのに。残念無念。
●ひらめの刺身、思いっきりエンガワ付き
旦那が買ってきました。比較的、うちは火曜日か水曜日に旦那が仕事帰りに自分の食べたい刺身をちょっとだけ買ってくるのが習慣。とてもいい習慣だよ、私にとっては。でもそれを前もって伝えてくれないため、アテにしてたらダメ。今日は素直にわさび醤油で食べた。私達が食事をしている間中、猫が横で「ちょーだいニャー。お前らだけ喰いやがって。俺らにもちょっとちょーだいニャー。おい、聞こえてんのかよー」とずーっと鳴いていた。とってもしつこいのは誰に似たのかねえ。食卓も賑やか、外野も賑やかな夕飯だったよ。