今日から10月の料理をみんなで作っている。テーマは「いろんなスターチをうまく使っておいしい料理」ってところでしょうか。
まずは、ニラと海老の焼き饅頭。飲茶ではお馴染みの一品ですが、あの半透明の皮がすこぶる魅力的な饅頭ですよね。皮の外はパリッと、中はモチモチッとってのが、家で作れたらどんなにうれしいかって、ずっと自分でも思ってました。いろんな皮の作り方があると思いますが、うちのは、いつも飲茶で食べなれた庶民的味のもの。こちらのチャイナタウンでどこでも売ってる「粉」を煉って、煉って、煉りまくって、皮作りからねっ。焼きたてをまずはどうぞです。
サラダはシャキシャキッと。日替わりで当日イキのいい魚介類を入れて、色よく素揚げにした中国茄子と野菜も合わせます。ドレッシングもそれに合った日替わりにします。今日は、千切りキャベツ、白菜の芯の甘酢漬け、茄子、それと色鮮やかな薄味のカステルヴェトラーノオリーブもさっそく使ってみたらかんりいい感じに仕上がりましたねぇ。ドレッシングは、ラー油とポン酢ベースのさっぱりした感じにしました。
メインは、これからどんどんおいしくなっていく、ローカルの真鱈(コッドフィッシュ)を使った「酢魚」を。いやぁ、いい鱈が入っていたなぁ、今日は。新しい鱈はぜんぜん魚臭いにおいがしないもんなんです。火を加えると身がはじけるように膨らみ、口の中でほろほろと溶けていくような食感がするんです。これに衣を付けてしっかりと揚げるんですが、ここで「お好み焼き粉」使ってます。最後に甘酢餡で絡める時に、このお好み焼き粉効果が発揮されます。実にうまく繊細な身を崩すことなく仕上がるんです。お好み焼き粉にはいろいろなものが入っているんで、味もしっかり付いているので、魚に少し下味を付けた後、この粉を水溶きして揚げただけでも、イギリス人もひるむほどの「フィッシュチップス」ができちゃいます。揚げたて、つまみ食いしてもらいますので、その美味しさ、お試しあれ。このフライを油通しした野菜と一緒に餡でからめるわけです。酸味を効かせ、甘さを抑えて、中国料理とは違う、日本の中華料理の味にしてます。炊きたてのごはんと一緒にガッツリ食べてもらいます。
大した料理教室じゃないんですが、月々のしょっぱなの教室の前夜は悪夢にうなされます。美味しくできなかったとか、おいしくなかったとか、そういうネガティブな結果が出た夢を見るんです。案の定、昨日もそういう夢を見て目が覚めて、朝からもう一回韮饅頭作りました。おかげさまで納得いく饅頭ができ、みんなを迎えることができたんですが、教室が終わって一人になったら、ドドドドドドドドドーッと疲れと安堵感が混じったものが出てソファーに倒れこんでます。今日も「いい魚」に恵まれてよかったです。
さぁ、ここからは旦那の夕飯の支度をしなくちゃだわ。