うちの近所のハイウエーの横道に、南米チリのベーカリーがある。アメリカに住んでいるチリ人にとっては「超懐かしの味」が食べられる店としてけっこう有名なようであるが、他の国の人間にとっては超マイナーな店だ。いろんなケーキ、パンと一緒に、「チリのあわび」と言われる「ロコ貝(回転寿司で見かけるアワビ。本当はアワビの仲間ではなくニシ貝の仲間)」の缶詰なんかも売っている。
まっ、今日はこのロコ貝の話ではなく、ランチにここのホットドッグを食べに来たのだ。
これが、普通のホットドッグではない。チリだから、チリソースかよ……、笑点の歌丸師匠じゃないんだから、違います。
ここで焼いてるカリッとしたホットドッグバンズにフランクフルトとザワークラウト、ここまでは一緒。ここからが違う。ケチャップとマスタードの変わりに、たっぷりのアボカドディップとマヨネーズなんです。そこにお好みでちょい辛のレッドソースをかけて食べるわけだ。これが、めちゃくちゃ旨い。アボカドとマヨネーズのコンビネーションばっちり。
たまたまオーナーのルーベンさんがやって来て、「旨いか。」と。めっちゃうまうまだと絶賛すると、キッチンにいた職人さんまで出て来て「そーか、旨いか、旨いか」と盛り上がった。とてもいい人達だ。
もっと美味しいものがあるらしく、それは今度日を改めて紹介する。
それと、ホットドッグも美味しいんだけど、ここのこのホットドッグを置くスタンド、イケてます。「これってどこで買ったの」とぶしつけな私の質問に、ルーベンさん、ニヤッとほくそ笑んだ。
「これ、チリで買ったんだよ。アメリカにはないんだよ。いいだろ〜。でも、だいぶん客に持ってかれちゃったんだよ。」と。
いやぁ、欲しいなぁ、これ。誰か持ってたら譲ってください。これに巻寿司置きたいんですけど。
★San Antonio Bakery
Astoria Blvd. at 37th St., Astoria