ちょっと、明日のニューヨークの釣り船の将来を担う青年をご紹介。
今回のタラ釣りの船は、2人の若いメイト(船のアシスタントでみんなのお世話をするスタッフ)が乗り込んでいた。1人はバイキングフリートのキャプテンスティーブンの息子「ステイーブン2世」。えぇ〜〜、この前まで子供だったのに、すっかりたくましい青年になっちゃって。しかもキャプテンライセンスも取得して、フロリダで修行した後、こっちに帰ってきて、んも〜〜、たのもしいねぇ。いやぁ、その働きぶりは大したもんです。
そして、もう1人。この冬の海で女性のメイトを見かけたことはこれまでなかったよ。しかも、若い子。男の子でも、そうは簡単にできないこの仕事を、女の子がこなすには、相当の体力と船と釣りに関しての知識と技術がなければできないわけで、私はこの子に釘付けだった。魚を船に引き上げる時のギャフ(モリ)も正確で、ちゃんと1発でエラのに引っ掛け上げてるし。絡んだ糸を外すのも迅速、そして声もでかく、威勢もいい。気もよくついて、今回はエサを自分で追加しに取りにいくことも一度もなかった。ぜ〜んぶ彼女がみんなに声をかけて配っていたわ。釣り終わって港に付くまでの3時間、メイト2人がみんなの釣った魚をぶっ通しフィレにするんだけど、彼女のナイフさばきは、こりゃかなり下ろしてるなって感じの文句のつけようのないおろし方だし、下船の時、大の男でも持ち上げられないクーラーバッグをいとも簡単に桟橋に運んでいる姿もあっぱれだったなぁ。
彼女、冬以外は、自分の乗り合い船をポートジェファーソンに持っていて、そこで船長をしているんだそうだ。「オズプレー」って名の船だ。こりゃ、今シーズンぜひ乗ってみなきゃだわ。「Osprey IV」って船です。彼女の名前は、アマンダ・キャッシュ。このアマンダちゃんも、「スティーブン2世」と並んでニューヨークのフィッシングシーンの将来を担う存在だ。