グンジ家の食卓:ペテルブルグ/2011冬
2013-04-25T07:02:52+09:00
machikogunji
ニューヨーク/ロシア/日本、まだ落ち着かないでうろちょろ。
Excite Blog
鉄子さんになる「寝台列車・スメナ号」の巻
http://nymeshi.exblog.jp/17044970/
2012-01-07T00:11:00+09:00
2013-04-25T07:02:52+09:00
2012-01-07T15:18:12+09:00
machikogunji
ペテルブルグ/2011冬
モスクワへの戻りは、これまた鉄道。行きはロシア一速い超特急サプサン号だったが、帰りはサプサン号よりも楽しみにしていた寝台列車・スメナ(Sumena/号です。
さんざん日本食を飲み食いした後は、再びモスクワ駅へ。夜11時半発の列車です。モスクワ駅は、あさってのロシアのクリスマスで地方に帰る人達で混んでた。
これがうちらの乗った寝台列車スメナ号。
こちらは二等車の4人用。うちらの方は、
サンクトでホテルに滞在しない分、列車は格上げして1等車にしようってことで。
2人の完全個室です。通路の進行方向側は食堂車。後方には給水機と車掌室とおトイレ。
お部屋はロシアンブルーでキメてます。部屋に入った途端、鉄道おたくみたいになってしまいました。鉄子さんっす。テーブルには夜食が2人分セットされてます。
ミネラルウォーター、パン、紅茶、パイナップルゼリー、チョコレート。もちろん、ビールは前もって駅で買ってます。それと旦那がどこで見つけてきたのか、カップラーメン。こんなにムードがあるのに、なぜにカップラーメンか、なぜっ、なぜっ。
本日4回目のビールを飲んだところで、いきなり睡魔にやられてしまい、あちらの世界へ。トイレに行きたくて起きたら4時。テーブルの上にはビールとカップヌードルの残骸が。部屋に響くは旦那の高いびき。
カーテンを少し開けると、列車は雪の中をただひたすら走ってる。北国の空に小さく月。
どこかの駅を通過。
一生、行かないであろう見知らぬ町を通過。でも、一生来ないと思っていたロシアに今いるんだから、人生って分からない。だから面白く、うれしく、時に悲しいわけで。
朝6時。車掌さんが朝食を運んできてくれた。グンジ家の朝めし、今日はロシアの寝台列車からお届けします。ブリヌイに蜂蜜、カーシャ入りのオートミール、じゃがいもときのこのサラダ。けっして旨いとは言えないが、この素朴な味が普通のロシアなんじゃないかと思った。全部食べた。
朝7時過ぎ、静かに列車が止まった。何の放送もないので、部屋で旦那とボーッとしていたら、車掌さんが来て、「モスクワよ。早く用意をして降りないと、列車が5分後に動くわよ。急いで」って、それ何?部屋のドア開けたら、みんなとっと降りていて、うちらだけだけじゃん。慌てて荷物まとめて飛び降りた瞬間、列車の電気は全部消えてしまった。やっちまったぜ、最後の乗客かよ、うちら。
ってことで、慌しくロシア寝台列車の旅は終了。
楽しかったな、鉄道の旅。今度は、「赤い矢」号とか、違う寝台列車に乗りたいなぁ。
鉄子さんになりきった旅でした。ただいま、モスクワ。
ホームを走る野良犬君、ただいま。]]>
蒸し風呂バーニャの大冒険
http://nymeshi.exblog.jp/17044634/
2012-01-07T00:05:00+09:00
2012-06-22T00:19:09+09:00
2012-01-07T13:20:24+09:00
machikogunji
ペテルブルグ/2011冬
うちの旦那は大の風呂好である。日照時間も短く、お天気もいつもどんより、一人で寂しく暮らす旦那のモスクワ生活を何とか快適に過ごせることはないものか考えた。あったよ。風呂だよ、バーニャだよ。でもニューヨークでいろいろ調べようにもなかなかモスクワやサンクトのバーニャ情報がない。そしてさっぱり読めない。地理感もない。そんじゃ、現地で一発突撃しちゃえと。
見つけました、モスクワ駅の近くで。帰りの列車のことを考えたら、遠くのわかんない所に行くよりも駅の近くがいいだろうと。規模がでかいか小さいか、そんなことはどうでもよいの。とりあえず、何事も体験よ、体験。うちらは風呂好き、温泉や韓国サウナにはよく通ってたし、行って様子を見れば何とかなると強気の行動です。エルミタージュ美術館を捨ててのサウナなわけだから、ここはがツンと決めたいもんです。地図を見ながら歩くこと、すぐ。意外にあっさり見つかった。が、なにやらでかい建物。でかいネオンサインがドカンと。こんだけ。実にあっさりしている。
さぁ、中に入り「バーニャはどこよ」とセキュリティーのにーちゃんに聞くと「上へ行け」とのざっとした指示。4階に受付発見。喜ぶのもつかの間、男風呂の受付だった。堂々と私も入ってしまったので、みんなびっくら。東洋女、勇んで笑顔で男風呂に出現。
「では2時間後に階段の踊り場に集合ね」と、旦那と別れて3階の女風呂におねーさんに連れて行ってもらって、いろいろ説明を聞いた。
なんせ初めてで何が必要か分からず、水着もなければ、パンツの代えもなし、タオルの1本も持ってこなかったけど、そういうものは全部あったわ。水着はいらないの、スッポンポンに白いシーツを巻くだけね。エロさっぱりしていて好感がもてる。ここのサウナ、年齢層が実に若い。韓国サウナや日本の温泉には、乳がシュポシュポのばーさんが必ずいるが、ここにはいない。えっ、ひょっとして私が一番おばさん?おっぱいに張りがないことで自覚する。
ってな感じで、おばさん、いざ風呂場へ。
シーツをかなぐり捨ててスッポンポンで立ってたら、親切なお嬢さんが英語で話しかけてきた。「初めてなの?じゃぁ、あたしが教えてあげるから一緒においで」と。ロシア人との裸のお付き合いでございます。
ささっとシャワーで身を清め、10人はゆっくり入れるスチームサウナ室へ。ここは韓国や日本のサウナと同じ。木のベンチと木の寝台が3つほどの2階仕立ての作り。温度はかなり高いな。そこでは、「ヴェニーク」と呼ぶ白樺のかなりたくさんの枝葉を1束にしたものを手に持った、専属のヴェニーク嬢が、スッポンポンで横たわるお客さんの体をバシバシと、実にリズミカルに強弱をつけながら叩きまくっている。
シャッ、シャッ♪ シャシャシャ♪ シャシャシャッシャ♪♪♪♪♪
「これぜひやってみた~い!」と受付に行って申し込んだら、「今日はあいにく人手が足りないのでできない」と。また戻って、さっきの親切なお嬢さんアーニャに「駄目って言われた」としょんぼり言うと、「あの受付、そんなこと言ったの、せっかくニューヨークから風呂入りに来てるのに」。まったくそうだ、その通り。アーニャ、ささっと知り合いらしいヴェニーク嬢のところに行って直接交渉してくれて成立。
晴れて私もこの台に横たわり、背中側、腹側、腕、屈伸した状態で再び背中、そして足、足の裏と、全身をくまなくヴェニークで叩きマッサージしてもらった。
き~~も~~~ち~~い~~い~~。最高に気持ちいいっす~~~ぅ。
さすが、プロのヴェニーク嬢がやってくれるとツボをついてるのよねぇ。おばさん、旅の疲れ、人生の疲れが叩かれれば叩かれるほど消えていく。実に気持ちいいです。
極楽気分でいると、いきなりロシア語の掛け声と共に、背後から、バッシャ~~、冷水ぶっかけの技。ヴェニーク嬢みずからも自分の体に冷水をぶっかけた。
ヒャ~~~ッ。ちめて~~~っ。
どおりでばーさんいないはず。こりゃ死ぬぜ、いきなり冷水は。ここで心筋梗塞になっても、もういいや、ここで死ねたら本望だわ。って何が本望かよく分からない状態で硬直。そして再びヴァニーク。マッサージ。トータル10分ぐらいで無事終了。体も心もすっきりばっちり。
後はサウナ室から出て、水風呂なりシャワーなりで体を洗い、ちょっと落ち着いたら別室のカフェであったかいお茶をいただく。全員バスタオル巻いただけの格好。グリーンミントティーを。
サウナ室とシャワーを3回行ったり来たりで、もうこれ以上は無理という限界までバーニャを楽しんだ。
サウナ室に入る時に、髪が熱くなるので、普通はぬれタオルを頭に巻いて入るじゃない、でも、ここでは、フェルトの帽子を被って入るの。常連の人は、いろいろ自分専用のサウナグッズ持参で来ていて、もちろん帽子も。その帽子がなかなかかわいい。アーニャは赤い帽子だった。よーし、モスクワに戻ったらこの帽子を探そう、そして私もオリジナルサウナグッズを揃えて、ダーニャ・モスクワデビューを果たそうと心に誓った。
2時間後、旦那と再会。夫婦でロシア・蒸し風呂バーニャ・デビューを果たして大満足。
ここを出て、その後の夕飯も、予定通り、目星をつけておいたジャパニーズレストランで、まずかけつけ1杯日本酒を飲み、焼き鳥と天麩羅と巻きものの寿司を食べた。日本人のシェフはいないけど、けっこう美味しかったです。サンクト、日本食のレベル、ぜんぜん悪くないよな。
ウエイトレスの女の子の顔が、朝青龍にそっくりだったのが印象的だった。
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フォルム
http://nymeshi.exblog.jp/17044299/
2012-01-07T00:02:00+09:00
2012-06-22T00:35:25+09:00
2012-01-07T11:17:28+09:00
machikogunji
ペテルブルグ/2011冬
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水の都
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2012-01-07T00:01:00+09:00
2012-06-22T00:30:47+09:00
2012-01-07T09:48:18+09:00
machikogunji
ペテルブルグ/2011冬
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鉄子さんになる「サプサン号」の巻
http://nymeshi.exblog.jp/17041852/
2012-01-06T18:39:00+09:00
2012-06-22T00:32:46+09:00
2012-01-06T18:39:53+09:00
machikogunji
ペテルブルグ/2011冬
今回のモスクワ旅の醍醐味がやってきた。モスクワー=サンクトペテルブルグ間の列車の旅だ。旅っつーても、早朝にモスクワ出て、その日の深夜の夜行で翌日早朝に帰るってもんなんですけど。ホテル代浮かして、その分、鉄道に金かけたいっていう企てです。実はあたし、鉄道大好きなんです。飛行機よりもぜんぜん好きなんです。
今回は往復ロシアの鉄道を利用して、旦那と一緒にちょっと風変わりな旅。お互いに超楽しみにしてました。
内容は、行きはロシアで一番早い「サプサン号(はやぶさ号)」に乗ってビール飲もうよっての。サンクトペテルブルグではエルミタージュ美術館は素通りにして、風呂好きとしては日本の温泉や韓国サウナで留まらず、ロシアンサウナ「バーニャ」デビューを果たし、湯上りには、こんだけ世界的な寿司ブームに便乗して、その辺のの和食屋に飛び込んで酒と寿司を食べようじゃないのってのと、帰りはいかにもロシアっぽい夜中発の寝台列車の1等で酒を飲み、爆睡してモスクワに帰って来ようっていうの。いつまでたってもふざけた夫婦でございます、ケッケッケッ。
で、時差ぼけをうまく利用して、朝4時起き。うちを5時過ぎに出発、地下鉄の始発でコムソモーリスカヤ駅へ向かう。ここから地下を抜けてサンクト方面への列車の始着駅レニングラード駅に。
サンドイッチとビールを買い込み、はい、7番ホームに。
出た~~、なんかウルトラマン的いでたちのサプサン号がうちらを待ってた。ロシア一の超特急「はやぶさ」ってやつね。250キロまで出るそうです(その日は220止まりだったけど)。
なんかモダンな列車です。客も品がいいな。さっき駅の食堂で見かけた朝っぱらからウォッカ一気飲みの骨太な感じの人はぜんぜんいない。ちょっとみんなすかしてます。まっ、そんなことはどうでもよろし。
売り子のねーちゃんはまるで国際線のスチュワーデスって感じ。まっ、そんなこともどうでもよろし。
旦那ととりあえず、早朝ビールで乾杯だっ。おぉ~~、朝でもビールはうまいぞ。
駅の売店で買っておいたサンドイッチがうちらの朝食。ハムのはさみ方に注意。ここの売店のサンドイッチのハムは全部こういう風に折曲がってはさんであるんですけど、これってモスクワ流なのかしらん。キュート。
外の景色は真っ暗で見せません。なんせ、ここは朝の9時過ぎにならないと夜が明けないのよね。そのうち眠くなり爆睡。どこでもよく寝られるなぁ、うちらは。あらよって間に「あと10分でサンクトに到着いたします。お忘れ物ないように。それではまたのおいでをお待ちしております」放送で目が覚める。あっという間の3時間半だった。乗り心地よし。客・乗務員品良し、エグゼクティブ系の列車だな。トイレきれい。英語ばりばり通じる。しかし、面白みってのはないかな。無機質な感じね。でもよく眠れたからいっか。ところが、感動したのはホームに降りてからだった。
列車のドアが開くと同時にホームの天井の照明にパッと黄金色の照明が付き、クラシックなロシアのマーチが鳴り、乗客を出迎えてくれるという演出。しびれるね、こういうの、大好き。こんな音楽付きの送迎ってのは、子供のころの本州四国連絡船が出港の時に、国鉄楽団が蛍の光を演奏して、乗客が色とりどりのテープを見送りの人に船から投げて別れをギンギンに惜しむっていう時以来だったような気がする。この国にはこういう情緒が残ってるんだね。]]>
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