いやぁ、感動的やったなぁ、この街。おばさん2人で行ってきたよ、近鉄乗って。
駅に降りた途端、「霧にむせぶ街」のごとく、「焼肉の煙にむせぶ街」だった。迷路のようになった入り組んだ路地にはびっしり焼肉・串焼きの店と呼び込みのにいちゃん・ねーちゃん。金曜の夜だけに盛り上がっていた。
さぁ、どこに入ろうか。目をつけた店、数軒。初めての街だけに、久しぶりに頭の中の「おいしそうやで探知機」が機能する。
ガード下のおばちゃん2人でやってる串焼き屋に、これまたおばちゃん2人で入る。どこへ行っても物怖じはしないおばちゃんパワーに万歳ってとこかな。
もちろん座るのは小さなカウンター。右横はサラリーマンのおっちゃんとその部下。左横は、若い娘さんとジャンバー来た中年のおっちゃん。これでカウンターは満席。「金曜の夜のこの時間にこの席に飛び込みで座れるのはおねーさん達、よっぽど運がええわ」と褒められる。ここで運を使うのもなんだが、とりあえずビールをもらい、グビグビ。あー、おいし。
メニューを見ると、さっぱりわからん。なんせホルモンの串焼きだ。ツラミ、コリコリ、チレ・・・。わからないけど、他の客の注文の串を見ると超うまそうなので、とりあえず、食べたことない名前のものを片っ端から頼む。それと、コブクロも、テッチャンも。頼むごとにうまいとくるからどんどん頼む。1本100円なんで知れてるし。
おばちゃんとも隣のサラリーマンとも話が弾んできたところで、自家製マッコリ。水筒からコップいっぱいに注いでくれる。表面がブクブクしている。「生きてんでぇ、このマッコリ」。ほんまやぁ。甘くなく飲み口すっきり。「呑み過ぎると目ぇ回るでぇ、気をつけてやぁ」。呑まずにいられるかいな、こんなおいしいマッコリ。
隣のサラリーマンのおっちゃんがホルモンの刺身を食べだしたので、じーっと2人で「おいしそーやなぁ」とつぶやきながらおもむろに見ていたら、ウイスキーの水割りと交換条件で半分分けてくれた。
チレ(脾臓)とコブクロを生で食べた。いったいどんな新鮮な内臓使っているんやろ。おいし過ぎるで、これ。ガツガツ食べた。内臓食べず嫌いの相棒もむしゃむしゃ食べてたで。
駅前ガード下の松よしさん、おいしかったです。また来ますね、おばちゃん。ありがと。