釣り人・森師匠の訃報に多くの方から御連絡、メッセージをいただきありがとうございました。御葬式も終え、今日荼毘にふされました。
大好きだったアイスフィッシングの竿と、愛飲されていたデュワースとタバコを横に眠る姿は、釣り人生を全うされた実に安らかなものでした。今頃はさんずの川で、小舟を浮かべて古き良きお仲間と共に、また夜通し釣りに高じているにちがいありません。生前は、私の作る魚料理に興味津々であぁでもないこうでもないとさんざん文句と褒め言葉をいただいたので、これからも、その料理姿を見守ってもらおうと、キッチンの隅っこに、大好物だったデュワースを師匠だと思って置いとくことにしました。会いたくなったら、ちょっと飲もうかと。これはというおいしい料理ができた時も飲むつもりです。瓶にぶら下げたのは「ハマナスの実」です。ロングアイランドの先のモントークで釣りの後、師匠と氷を買いに行ったグロサリーの駐車場に咲いてたものです。「うわぁ、きれいな赤い花ですよね。なんなんでしょーね、この花」というと、「え〜〜っ、知らないのっ、困るねぇ、こういうこと知らないと。(いつものワンパターンの言い方です)これハマナスだよ。これだから、釣りが旨くならないんだよ。」とひとつ実を取ってくれたものを、なんでか大事に置いていたのよね。あまりにもきれいな赤色だったんで、棚の上に置いていたら、色あせることもなくいい具合にドライになっていて。あの時は何を釣りに行ったんだったか忘れたけど、まぁ、そういうことで、このハマナスも一緒にちょこんと酒瓶の首にひっかけときました。師匠、赤色好きだったんで。