駅前に本格的なオーガニックショップができたと聞いて、ちょっと覗きに行った。とても体に良いのはわかるが、値段が高いので心臓には悪い。
アストリアと言えば「ラム肉なしでは成り立たない街」というのが私の中での長年のイメージであったが、こうして肉なし生活をめざす方々が増えつつあるのも時代の流れか。どちらかと言うと「ガンバレ!シシカバブ!」なんだけどなっ。
でも、このオーガニックショップには、この辺に意外とない「パッタイ」の乾麺が置いてあったので購入。
数カ月前から、ちょっと旦那と「パッタイ料理論」を酒飲みながらいろいろ話していて、挙げ句の果て、旦那がお薦めする「チェルシーマーケット内のタイレストランのパッタイ」をわざわざアストリアから車で買いに行った上に、ガラス越しに見えるシェフのパッタイの調理を、わざわざ椅子の上によじ登って、顔をガラスにへばり付けて見学していたんです。なぜなら、「うちで作るパッタイがどうしてもベチョッとしてしまう」からなのよね。原因を追求していたんです。
で、シェフの作り方をしっかり見て、「あっ、なるほどねっ」って、私は私なりに何かを掴んだわけで、それを今日は形にしてみましょっということになった次第。
今日の具は、卵、海老、豚ひき肉、ネギ、豆腐(エキストラ・ファームの硬いヤツ)。欠かすことのできないモヤシが抜けているのは、近所でいいのが見つからなかったため。今日の目的は、ベチョッとせず、モッチリと仕上げるということなので、まぁ、いいではないか、今度入れりゃっ、てことに。
まず、私が作り始める。私のやり方は、「チャーハンを作る」行程で作ったわけだ。ポイントは、最初フライパンをギンギンに熱くしておいてから油を入れて調理するってこと。卵に充分油を吸わせるってこと。エビと卵の入れるタイミング。それと、入れる順番を水気が出ることをよーく考えて。麺は、ぬるま湯に浸しザルにあげて水気を切ってから使うこと。まぁ、こんなことを心して作ってみたら、ワッハッハッ、フライパンに麺がこびりつくこともなく、いい感じになった。
旦那が味見して、「おっ、悪くない、悪くない」ってことで皿に盛ったら、旦那さん、ここで出来上がったパッタイの状況を再チェック。麺を持ち上げた時に皿に油が多めに付いていることを指摘し、「最初のフライパンの温度がまだ低い」。海老を見て、「海老と卵を入れる順番が違っている」。炒めた色合いを見て「ずっと強火でフライパンの返しをもっとやるべき」と、あーら、うるさいわね。でもナールホドなのよね。パッタイを皿から再度熱したフライパンに戻し、見事に旦那がよくテレビで中華の職人さんがやるようにフライパンを手首で返してみせる。パッタイ宙を飛び、見事にフライパンに着地。お味OK、コゲ色OK、モッチリOK、なかなかいい感じなパッタイができた。