ずっしりとみずみずしいこの菜っ葉、オーガニックのカラードグリーン(Collard Green)だ。ごっついほうれん草のような感じで、普通はもっと茎が太いのだけれど、今日のはオーガニックだからか、いつものものと品種が違うのか、細めの茎だったなぁ。これはアメリカ南部のいわゆるソウルフードと言われる郷土食には切っても切れない菜っ葉で、クタクタになるまで煮るのがお約束の野菜だ。南部に限らず、ヨーロッパの人も食べるようで、うちの近所の八百屋では定番で人気が高い。何を隠そう、私の郷里・四国の高松にも、これにものすごーく似た「まんば」と呼ばれる菜っ葉があり、これはからし菜の仲間だと聞いている。今日は「まんば」の代わりにこの「カラードグリーン」を使って、子供の頃から食べ慣れた味に仕上げた。
カラードグリーンは一度、さっと湯通ししてアクを抜き、胡麻油でザザーッと炒め、出汁を入れてクタクタになるまで煮る。ソウルフードと同じなんだよね。出汁の味付けは、お醤油、みりん、お塩ってのは違うけどね。コンソメベースにしてもおいしい。そしてそこからはちょっと違う。水気を切った豆腐を手でちぎり、その中に入れ、最後に卵でとじるってーのがうちの田舎の「マンバのケンチャン」という郷土料理の基本なんだけど、今日はあいにく卵をきらしていたので、豆腐と一緒に煮たところで完成。あぁ、なんだかだんだん母の味に似てきた。そんな歳になったってことだね。
本日の夕飯2品目は、鶏肉と茄子のコチジャン炒め。鶏肉は、鶏の足を買い、自分でさばいて身だけにして料理するのが一番おいしいよ。切ったもんを買うのと、ひと手間加えるだけで味がぜんぜん違います。下味を付け炒め、別にたっぷりの油で茄子も揚げ炒め、この2つを同じフライパンに入れ、ミキさん特製のコチジャンを入れて、再度炒めてできあがり。今日は日本のナスを使ったら、さうがだね、アクもなく実も細やか、色もきれいに仕上がるね。
3品目は、海老のガーリック炒め。シンプルでおいしい一品。背を開いて炒めると少しの海老でも多くみえる。そして、火も早く通り、一石二鳥なり。最後にパセリのみじん切り、そしてレモンを搾ってどうぞー。