小学校の時からですから、ざっと40年以来のつき合いでしょうか、そんな長〜い御縁の続く友人「きんちゃん」が、野球観戦に今年もニューヨークにやって来た。9kgのそうめん(180束)をおみやげに!180束ですよ! ありがたい。
うちらの田舎は四国の高松で、もちろん讃岐うどんが有名なんですが、夏は小豆島のそうめんも食べる。これがうまいんだっ。里帰りの際に、うどんはしこたま持って帰るが、このそうめんまでもは、旅行鞄の重量、他に買ったものの収納などで、かなりの制限があり、そうそう詰め込むわけにはいかない。よく持って帰って20束ぐらいだった。それが180束、しかも、超御機嫌な木箱の大箱に釘打ってあるのが。開けると、ピンピンの昔懐かしいド紫のわら半紙(昔は食べ物を買うと、新聞紙か、このど紫かうぐいす色のわら半紙だった)に包まれたそうめんがズズズィ〜〜ッと見事に整列していた。空港で投げられないようにと気を使って、ちゃーんとワレモノ扱いにしてまで持って来てくれたため、1本たりとも折れた麺がなかった。すごい。
このそうめん、小豆島では有名な「島の光」と申します。しかも、2年もの。これは製造してひと冬寝かしたものだそうで、新しいものと区別するため「古(ひね)」のシールが這ってある。そうです、上等のそうめんです。原料は、小麦粉、塩、そしてゴマ油。うどんと違って油、酸化の少ないゴマ油が入っているのね。日本三大そうめん「揖保の糸 (兵庫県龍野町) 」「三輪そうめん (奈良県桜井市) 」と並んで、小豆島のこのそうめんが入っているのは、ちょびっと県民としてはうれしいことである。
「アーメン」の国にはるばる幼馴染みのために「ソーメン」を持って来てくれた親友、それに感激した幼馴染みは、さっそく「冷やソーメン」を作って涙ぐんで食べたよ。ほんまにありがとう、きんちゃん。