うちに帰り、さっそくニシンを捌いて、釣り場のおっちゃんが言っていた、酢漬け、いわゆる「ピクルス」を作ってみた。どうしてもアメリカ人の言うなりの味にはしたくないのが信条なんで、話は聞きつつ、結局危なくない味にしてみた。いつも問題になるのが「酢」。アップルビネガーとかのアメリカの酢を使って、悪いけどおいしいなぁと思う魚料理が私にはない。酢はやっぱり日本の酢を使いたい。うちの常備食糧である。どうしてもアメリカ産しか手に入らない方は、1回沸騰させて使うとまだいけます。あと、大量の酢関係の料理をする時には、半分を日本の、半分を湧かしたアメリカ産にして混ぜ合わせるとまだいけますが、寿司とかにはかなりきびしい味だと思います。好みですが。今回はミツカン酢(穀物酢)で作りました。
この切り身、なんか、キャンディーみたいにキラキラしてかわいいです。味は超魚味ですが。
ニシンは3枚におろし、一度塩をして臭みを出し水気を出す。そしてポンポンと食べやすい大きさに切っていきます。このニシンは普通のニシンの2倍以上のでかさで、骨もやっぱり太いため、包丁で筋目を各ピースに入れてます。意外とこういうところ細かくやる方なんです。この酢漬けの中に入ってるのは、ホワイトオニオン(あんまり辛くなくどちらかというと甘味が強い)、デイル(ちょっとだけです。たくさん入れると北欧の味がし過ぎます)、黒こしょう粒(軽く叩いて割ってます)、トモさんからいただいた京とんがらし、それに酢とみりんを合わせたもの。熱湯消毒した瓶にタマネギと酢、ニシンを交互に重ねていき、最後に唐辛子を載せてます。見た目はOK ですが、さてどんな味になるのやら。2、3日から1週間で硬い骨も柔らかくなり、食べ頃になるということです。アメリカ人のおっさんはチェリーペッパーを入れてピリッと辛くすると旨いと言ってましたが、逆らって京とんがらしにしちゃったわさ。ディルの葉っぱちょっと入れ過ぎたなぁ。冷蔵庫で寝かして来週食べてみます。
絶対釣った魚は捨てるとこなしでいろいろ研究されている、釣りおじさんお友達の田中さん流このニシンの食べ方は、3枚におろして冷凍し、食べたくなったら、解凍して酢漬けにして食べるそうです。2、3日後が食べごろだそうです。そうすると年中、思った時に食べられますねぇ。なるほど。田中さんがすごいのは残った魚の骨やアラは、柔らかくなるまでコトコト煮て、ブレンダーにかけ、細かくして猫ちゃんのご飯にするそうです。すばらしいです。栄養満点の猫食ですねぇ。尊敬してますです、田中さん。これからもおいしい魚の無駄なしの食べ方教えてくださいね。