今日はどうしても魚の解体を覚えたいという主婦のゆかりちゃんが、嵐の中、うちまでやって来ました。2人でいつもの魚屋に行き、活きのいい魚を見て、触って、視覚的、また感触を覚えてもらい、ダメな魚屋さんで活きの悪い魚に触れて「見る目」をつけてもらい、うちに戻って解体です。今日は、運良く3種類のいい魚が手に入りました。シーバス、ヒラメ、鯖です。このところ〆て食べられそうな鯖はぜんぜんなかったのに、今日はありました。ゆかりちゃんラッキーです。「ヒラメはウロコがないと思っていた」と言いながらウロコを落とし、内臓を取り「ここが心臓、ここが肝臓」などと医者のように説明する私。そして、普通のおろし方と、ヒラメ独特の大名おろしを実演。そのあとやってもらいました。初めてにしてはスジがよろしいようで、かなりきちんとおろせました。パチパチパチ。皮もきれいに剥ぎました。シーバスはお刺身用に、ヒラメは酢〆とお刺身用、鯖は酢〆に用途に合わせて作っていきます。ご飯も炊いて、酢飯にして、さあ、作りまっせ、バッテラ。ヒラメとシソ、そして鯖のバッテラ2種類です。そして残ったもので、巻き物です。巻き物も初体験、これはかなりうまくできましたね。私が作るよりきれいです。ついでに「にぎり寿司」も。「おいし〜〜です。」と喜んでくれました。そう、喜んでくれるのが一番! 家庭でもそれなりのお刺身やお寿司が気軽にできることがわかってくれたかな。あとは、練習してください。自分のやりやすい形でいいと思います。旦那さんへのおみやげをたくさん抱えて、また嵐の中を、ゆかりちゃん、帰っていきました。はい、お魚解体主婦2号(1号はおたまちゃんです)のデビューです。来週の金曜日には、3号さんが来る予定。これから秋にかけてニューヨーク近郊で取れた魚がたくさん店にならぶはずです。おろすなら今がチャンス。お見逃しなく。
★ゆかりちゃんが「初お魚解体」の感想をメイルしてくれました。
●魚屋へ一緒に行き、見て触って教わることが出来たこと。これはとっても勉強になりました。
●ひらめはシーバス、鯖に比べて、身が薄いので、さばくの難しいなぁ〜と。まちこさんのを見ていると簡単そうに見えるんです。で、できるような気がするけど、いざやってみると思っていたように手が動かないですね。包丁のねかせ加減、骨にあてる感じ、これらは数をこなして感覚を覚えるしかないですね。
●魚の体のしくみをしれたこと。肛門の位置、内臓の場所、骨の位置など。これにより包丁を入れる場所が分かる。
●刺身のさばきたてと、3日後の味の違いを知れたこと。前者はプリッとした美味しさ、後者はねっとりした美味しさ。同じ魚なのに不思議です。
●私は魚をぎゅっと力を入れて抑えすぎ、そして必要以上に包丁を動かしすぎなこと。
●最初に食べた握り寿司の美味しさに感激。
●まちこさん、市販の物も取り入れて(すしのこ、とろろ昆布)工夫されているなぁと思ったこと。
こう感想を書いてみると、学んだこととっても多いなぁ〜。「魚は頭で覚えるな、体で覚えろ」ですね。
忘れないうちに、家で実践するぞっと誓った私です。