ローワーイーストサイドの「Russ&Daughters」にニシンを買いに英代ちゃんと行った際、おばさん2人はもちろん、隣の労働者風おっちゃんがさっと買って出ていった「奥から出してきたビニールの包み」を見逃しませんでした。すかさず「何、あれ?」と店員さんに詰め寄り質問。「あぁ、あれは、スモークサーモンの切り落としの鮭のカマとしっぽだよ。あんたたち、あれに興味あるの?」と言ってニタッとするから、「あるわよ。あれ、1袋いくらよ」とニタッと微笑み返したら、「パウンド5ドルだよ。」と返事。すかさず、「1袋ずつ買うから、なるべくフィンのところたくさん入れてちょうだいな」と注文、買っちゃいました。うちらに言わすと、このビニール袋の中は宝石みたいなもん。なんせ、魚の一番脂ののった旨い部分が濃縮されてるんだから。下手すりゃ、きれいに並んだ身のところより旨いんだよ。特に魚のヒレの部分の身は、よく動かす部分なんで、身が締まってて旨い。
買ってきたのをしゃぶるんだよね。これで酒でもあったら、一日中呑んじゃうね。まやちゃんとまいちゃんにもちょっと食べさせたら、びっくりしてましたよ、この旨さに。料理しながらずっとしゃぶってました。
私は買ってきたままが好きなんですが、旦那さんは、これをちょっと焦げ目が付くぐらいに焼き、スモークの香りを一段と出して食べるのが好きです。焼くことで、余分な脂が出て、食べやすくなります。
今度、あの店におでかけの際は、「スモークサーモンの余りの切り落としの頭と尻尾をちょうだい」と店員さんにお聞きください。店頭には並んでないので、これは「隠れメニュー」です。