◆釣り日記
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日曜朝5時半、やる気満々の顔ぶれが、次々と待ち合わせのセブンイレブン駐車場に集まる。総勢15名、完全に「バカ」がつく面々。彼等に出逢ったのは17年前。そのドンが森師匠である。30数年前、釣りのためにアメリカに家族を連れて移住、開口健の釣りの師匠でもある。まさに釣り人生を今も地でゆく人である。週3回の人工透析をしつつ、まだあっちこっち釣りに行きまくってますねぇ。その師匠の周りには、こりゃ猛烈な釣りバカが自然と集まってしまうわけです。私もあることがきっかけで、28才の時、この世界にはまり込み、結婚もせず、挙げ句の果てにはマイアミくんだりまで引っ越してしまったりで、釣り人生、いや青春を全て魚と共に歩んでまいりました。それで、当たり前ですが婚期も逃し続けて、4年前まで毎週釣りに通っていた次第です。41才の秋にようやく人生の大物を釣り上げたというか、こっちが釣られてやったというか無事晩婚ながら結婚して周囲を驚かせたんですが、一番びっくりしたのは自分でした。そして、私は旦那さんに御奉公するためにぴったりと釣りを辞めました。って訳にはいきませんでした。確かに「夜釣り」「遠洋漁業」「貫徹釣り」は控えてましたが、旦那がある日、そんな私の我慢を見兼ねて「たまには釣り行ってきていいよ」という言葉を聞き逃すことはなかったのだ。「今、ゆうたな。ほんまに行ってええと言うたな」と確認を取ると「うん。いいよ」って言うんで、今年から、NYで釣れる魚一通りは、また舟に乗ろうと思ってます。そして、釣りたての旨い魚を旦那さんに一口食べさせてあげようと思ってます。 さて、今日は、この変な私の人生の1コマ1コマに、いつもいた人達が、そうです、往年のメンバー達が総揃いした釣り大会でありました。一応、本当のところの主旨は、3年前に駐在を終え日本に帰国、もうNYには当分帰って来ないだろうと誰もが思っていた細ヤンが、突然某保険会社の社長さんになって戻ってきたための「ウエルカムバック釣り大会」だったんですがね。 ロングアイランドのニューサフォークにあるスキッフ(モーター付の3〜4人乗り小型ボート)に分乗して、小雨降る波がちょっと高い天候不順のペコニックベイにいざ出航。朝6時半です。ボートちっちゃいので、かなり揺れてくれました。同行した、友達のまさこちゃんにとっては地獄のゲロゲロ初スキッフ釣りとなっちゃいましたが、それでもうずくまる前に、釣り糸を海に垂らしていたら、魚が自然と釣れてました。船酔いに負けずに魚を釣った彼女は偉いぞ。 3時にそれぞれの舟がドッグに戻ってきました。午前中の海の状態が良くなかったこともあるんですが、さすがみんなうまいよな。それなりに、ジャンボポーギー(小鯛といってもデカイやつ)、ウィークフィッシュ(日本語で海鱒、英語でシートラウト、板前でシートラ)、ブルーフィッシュ、ひらめちゃん、キングフィッシュ(正式にはノーザンキング、ハタハタっぽいやつ)が釣れました。だんとつに森師匠の乗っていた舟の漁獲量が多かったのは経験の違いです。師匠はこの辺の海、知り尽くしてるからな。 今日の一番大物を釣ったのは、「魚釣ってくればやし」さんです。彼は、見た目もしゃべっても「なぎら健壱さん」に似てます。今朝は冬並に海が寒かったのに、1人だけTシャツにビーサンでやってきたおやじです。やられちゃいましたぁ、こんなおっきな(8パウンド)のを15パウンドの糸で釣りやがって、いや、お釣りになって。みんな「さすがですね」「すごいね」「よかったね」とか言いながら、次回に向けて「くればやし、潰してやる」と闘士を燃やしてらっしゃるのが丸わかりの目をしてました。しかし認めざるをえない立派なヒラメでした。ってなわけで、楽しい釣り大会でございました。昔、毎週のように会っていた釣り仲間の面々、師匠と共に懐かしのペコニックベイで釣りができたことが、心の底からうれしかった1日でした。
by machikogunji
| 2006-06-06 14:59
| NY釣り婆日記・魚料理
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