ニューヨーク/ロシア/日本、まだ落ち着かないでうろちょろ。
by machikogunji
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「愛人宅」侵入。
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「愛人宅」…………。
………あまりにもうちのアパートから近過ぎる………。
こんな近くで、そんなことが起こっていたとは………。
踏み込むしかないでしょ〜〜、奥さんとしては………。

「愛人宅」侵入。_f0056476_7253722.jpg

行ってきました、エルミタージュ行くのを蹴ってまで、この人のおうちに。エルミタージュ美術館に今日は歩いて橋を渡って行こうと家を出たんだが、道沿いのモスクを訪問して、なんかすっかり落ち着いてしまい、美術鑑賞じゃないな今日とか思い、モスクの隣にある、このお屋敷に行くことに変更。

「愛人宅」侵入。_f0056476_1802253.jpg

この人が愛人です。
マチルダ・クシェシンスカヤ。
彼女は帝政ロシアの3人の皇族の愛人として、また名実共にマリインスキー劇場の花形バレリーナとして有名な女性だ。

では愛人についてちょっと。いやはっきりと、何故に3人もの大公に囲われるという運命になっちゃったのかを説明したい。ってか、ものすごくそのへん私は知りたかった。


★「パトロン1号」:ロシアの皇帝ニコライ2世。マルチダ18歳の時。
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こりゃ当時には、めちゃくちゃスキャンダラスなわけでありますがな。
この人との「愛人関係」がマチルダのトレードマークのようになっちゃってるんだが、公然とした2人の関係は1892年から1894年の2年だけ。どっちも結婚してなかったのに、なぜ人々は愛人というのか?身分が違い過ぎて、まず「結婚は無理」だから「愛人」、他になんと呼べばいいんでしょう。ってことです。そして、ニコライ2世には、マチルダと出逢う8年も前に、結婚の候補がいたんですねぇ。この婚約者とは出会いから10年後の、1894年にニコライ2世が皇帝に即位する時に同時に結婚している。婚約者ってのは英国王室の血を引くアレクサンドラ・フョードロヴナっていう女……あっ、女性……血筋がモノいってます。なんで結婚にこんなに時間がかかったのかというと、彼女がロシア正教に改宗をなかなかしなかったからだって。まっ、ロシアの皇族に嫁ぐからにはロシア正教じゃないとちょっとだめですよねこの時代は。彼女、それをなかなか承諾しなかった………そんなグズグズしてるから、ニコライ2世に愛人できちゃったんじゃないかと。
マチルダはマチルダで、「「そんな彼女がいるわけだし、私の家と皇室は身分も違い過ぎるし、こりゃ到底結婚なんてできるわけがないわ」と重々承知で、「じゃ、愛人になってやろう」ってことだったんですかね。いやもっと純粋なものだったのかもしれない。だってマチルダ18歳で、ニコライ2世24歳の出会いですから、熱くなって当然です。
そんなこんなでニコライ2世が結婚する2年前から、2人はしっかりと愛人関係な日々を過ごしていた。でもニコライ2世は平行して着々と婚約者の改宗を説得していたってのも事実。愛人と本命の区別をつけていたのだね、ニコちゃんは。でもって、前の皇帝の急死で急に即位ってことが決まって、バタバタッとマルチダとは愛人解消、とっとと婚約者と結婚してしまいました。
マチルダ姐さん、辛かったと思います。一番辛いのは、結婚したアレクサンドラと同じ年だったってのあると思う。そしてアレクサンドラはとっても国民から人気があったみたいで、それに比べてマルチダは皇帝をたぶらかした女ってことで、さんざん世間からこき下ろされていたってのもどーなんでしょうね。でも、2年間でニコライ2世にどんだけ宝石やバレエ関係のことなんかを貢いでもらってたかってのは、半端じゃなかったみたいです。


★「パトロン2号」:セルゲイ・ミハイロヴィチ大公。この時マチルダ20歳過ぎ。
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ニコライ2世の従兄弟だった人です。ニコライ2世とはとても親密な関係にあった男です。もちろんニコライとマチルダの関係も、ニコライと王妃の関係も、最初っから全部お見通しの人です。
彼はどうもニコライ2世から頼まれてたみたいだな。「あいつの事をよろしく頼む」とかって。責任感なのか何だかよくわからないけど。だっていきなり家に来て、私があなたを愛人として囲いますって感じで始まったらしい2人の関係。マチルダの気持ち無視かい。
セルゲイは、マチルダをとても大事に援護したといいます。だって頼まれたんだもんね、大事にせーよと。マチルダ、そリャ納得いかないっしょ。セルゲイ大公は、そのうちマチルダねーさんのことをどんどん好きになっていくのですが、マチルダねーさん「セルゲイ大公はとてもいい人だが愛することはできなかった」と言いきっている。そりゃそうだろ。それでもセルゲイ大公は山ほどの宝石を貢ぎ、バレエを援助していった。

今日訪れたのは、ニコライ2世がマチルダのために建てた愛人屋敷。マチルダはここで贅沢極まりない生活をしていたわけ。
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お屋敷をぐるっと回ってみました。
ホールには、彼女がマリインスキー劇場で一番のバレリーナであったことの証が。愛人だろうと世間からなんと言われようと、マチルダは、本職のバレエに手を抜くことはなく、ロシア人で初めて「白鳥の湖」の中で、ブラックスワンが32回連続でくるくる回る「グランフェッテ」ってのを完成させた人らしい。それまでは、イタリア人バレリーナにしかできなかったことを、この彼女がやったってのはロシアのバレエファンにとってはあっぱれだったらしい。
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と〜〜〜っても素敵なシャンデリアです。バレエ好きは必見ですな。見る価値あるよ。




★「パトロン3号」:アンドレイ・ウラジーミロヴィチ大公。この時マチルダ28歳。
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2人目の愛人セルゲイ大公は、どんなに貢いでも貢いでもマチルダの心を奪う事はできなかったわけで、そこに登場したのが、なんとセルゲイ大公の甥である22歳のアンドレイ・ウラジーミロヴィチ大公。甥っ子さんですか今度は。ってどうなってるんでしょうか。本当の恋愛がしたかったのか、それとももっと貢いでもらいたかったのか。自分の愛人と自分の甥っ子ができちゃうなんて、おじさんとしてはちょっと……。ところがセルゲイ大公、マルチダに「これからは3人で人生を歩んで行こう」ってこれまたどーゆーこと。セルゲイ大公の、空気を読んでいるのか?それともそういう作戦?この三角関係は1918年まで続くのであります。ながっ。

時代が動いた。ロシア革命だ。

1917年、愛人1号であったニコライ2世は、レーニンの指令で、家族と共に銃殺され、長い間続いた帝政ロシアが滅びた。翌年、愛人2号であったセルゲイ大公も処刑された。
マチルダと愛人3号のアンドレイ大公は、その直後、マチルダの生んだ子供とともににフランスへ亡命成功。最終的にこの愛人3号と結婚している。2人の間には子供がいた。でもこの子、父親はアンドレイじゃなく、セルゲイ大公の子らしい。らしいってのは、マチルダが生涯に渡ってどちらの子かを明かさなかったからねぇ。

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マチルダとアンドレイはパリで仲良く暮らしたそうな。身分の違いも王制がなくなったら関係ないよね。ましてや亡命してますし。22歳でマチルダに出会って恋に落ち、愛を貫いたアンドレイ大公は77歳で死去。マチルダはなんと99歳まで生きた。
彼女は、誰を一番愛していたんでしょうかねぇ。私が思うにそれぞれへの「愛」があったと思うんですけどねぇ。

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そのへんのことを描いた映画「マチルダ(アレクセイ・ウチチェリ監督)」が今年中に上映されるみたいです。お屋敷に行った時に、彼女の愛人とバレエに関しての展示室で、スクリーンに映し出されていたフィルムがそうなんじゃないかと。でもね、この映画の主役は公表されてないんですまだ。じゃ、私が観たのは何だったのかなぁ。この人が、マチルダ役だったんだけど、この女性って………ディアナ・ヴィシニョーワ? だったら…………。
by machikogunji | 2015-04-11 10:47 | ペテルブルグ/2015冬
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