「まな板の上の鯉」って言う諺があるけど、アメリカにいた時、それを何かと間違えて、真剣な顔して「まな板の上のタコ」って言った子がいた。大ウケしたんだが…………。
まさに今日はそんな感じ。
温泉で25年間の垢を落とすように、病院で25年間の不摂生でどんだけ体がダメよダメダメかを検査。まぁ、この一ヶ月で足の先から頭の先まで、とはいかないかっ、口から大腸までを調べてもらった。
で、今日はCTスキャンと内視鏡検査、胃カメラってやつね。アメリカに長く居て、ろくに病院にも行ってないこと、来年からのロシア行きに備えて「やっといた方がいいよ」と、どの先生にも言われたので、えぇいっ、こうなったら切るなり煮るなりしてくれぃってことで。初です。
まず、CTスキャン。
見事に自分の輪切りを見たぞ。切れ味最高ね。やってる最中、「箱切断・ナイフ刺すけど、最後に体がつながって出てくる水着姿のおねーさん」ってのの手品を思い出した。
そして胃カメラ。こりゃ、もう覚悟の上です。周りの人、「ゲロゲロだった」と口揃えて言ってたもんな。
で、喉に麻酔液入れて、さぁ始まるぞ。先生が、すっごいチャーミングな女医さんだったので、なんとなく心開けた……ってか、食道広がったって感じで、カメラは胃を通過、そして十二指腸まで到達。なんか水みたいの入れて「はーい、今写真がよく撮れるようにしてますからね。ちょーっと、引っ張るように痛いかもしれないけど、ちょっとですからねぇ。はーい、力抜いて〜〜」って、いやいや、力はいってしまうだろ、やっぱ。いやー、体内をグリグリとカメラが動くのが判るんだが、これって全身麻酔でできないものなんでしょか。私としては気がついたら終わってたってのがよかったなぁ。
で、終わり。胃が痛い。いじった痛さだ。
自分の臓物に異物が入って、なんか位置がおかしくなったような気がしたので、元に戻すために背筋伸ばして、ちょっと病院内をウロウロ歩いてみたら、何となく元の位置に戻ったような気がした。最後の決め手はオナラがプスッと。検査で入った空気が抜けて、これで元の調子に戻った。
20分したらお水飲んで、具合悪くならなければ、ごはん食べて良しっていうんで、その通りにした。
ランチは、病院の近所のイタリアンでパスタを食べた。こんなん食べて気持ち悪くなったらどうしようと思ったが、何ともないので、珈琲まで飲んでチャリで帰ったぞ。
あっ、結果は、「きれいで丈夫な胃」ということで。あんだけのアメリカでの肉食にも負けず、やるなっ、MY胃。これからは大事にしてあげよう。心配してた、肝臓、腎臓もOKが出た。
集団検診の結果が来月ってのを1つ残して、一応、健康診断全て終了。最初から自信など全然なく、「どこかが悪かったら、命にかかわることだったとしても、それを前向きに考えていこう」とトライしたこの気持ちを忘れずに生活していこうと。さすがに50歳越えて、いろいろ体力的気力的にも弱っていく自分がわかるわけで、結構ビビッた健康診断でした。