梅酢や梅干し、梅酒をこっちで漬けたいが、梅は何がいいかってのをよく聞かれるので、私の経験した範囲でお答えすると、こういう感じです。
梅干を作りたいと5年前ぐらいに思って、いろいろ「梅」を探したんだけど、結果、いいのがないわけです、こちらには。結局落ち着いたものが「カリフォルニア・サワ−・アプリコット」。毎年アストリア界隈の八百屋にはこの時期、生のアーモンドとかと並んで売ってます。他に、韓国系のマーケットでも短期間ですが売ってましたよ、去年は。
小粒の青いオリーブみたいな「カリフォルニア・プラム」ってのは、カリカリ梅っぽいのができるかなと前に試してみたけど難しいです。(この前の記事にはカリフォルニア・プラムと書いてしまったのですが、間違い。サワー・アプリコットの方が作り易いです。ぜひこちらをお買い求めください。)
梅酢は、実を洗って完全に水気を切るために一晩ザルで乾かしてます。その後、へそのところのボッチリを爪楊枝ではずし、ジップロックに入れて、梅の分量の半分ぐらいの蒸留酒(透明の35度以上のものだったらだいたいできるので、ウォッカでも大丈夫と思います)をまぶし、同じぐらいの分量の塩を入れて実になじませ、ジップロックの空気を抜いて、重し(かなり重い方がいいです)を乗せて一晩常温で置いておくってのがざっとした作り方です。翌日には梅酢があがってきます。
梅干しは手間がかかりますが、下の写真のようにできます。
これはサワー・アプリコットの大きいので5年前に漬けた梅干しならぬアプリコット干しかっ。最初はかなりしょっぱかったけど、今はすっかり味が馴染んでます。
これはサワーチェリーの梅干し。だから、サワーチェリー干しだってば。これはけっこう手軽にできる。塩も馴染み易い。ブラックチェリーでも作りましたよ。どちらも、ほのかにチェリーの味が残ります。おにぎりに入れたりするよりは、私は魚料理の箸休めに出したりしてました。
こちらは梅酒。これはサワー・アプリコットで作ってますが、これも5年ぐらい前に作って、1年ぐらい経って、紹興酒を足してます。(飲んでて減ってきたので)
梅酒は一番簡単な方法は、本みりんに漬けとくってのがいいと思います。
ってな感じで、こちらでは、サワー・アプリコットを梅酒、梅干し、梅酢に使うのがいいんじゃないかと。それとサワーチェリーですね。作り方は千差万別ので、ネットとかで調べて自分の一番やり易い方法がいいかなと思います。氷砂糖は、中国またはインド系の店によーくみたらあります。日本でいうホワイトリカーってのはこちらで手に入りにくいので、もっと身近にある30度以上の蒸留酒(要は透明な酒)を使うといいと思います。メキシカンの「クリスタルなんとか」っていうポピュラーな酒がけっこう使い易かったかな。ちなみにこれは、飲み過ぎて道路で倒れているメキシカンのおっちゃん達が必ずかかえているお酒です。