週末の料理教室は、ウイークデーはお勤めの「花」の独身女性が大半なんですが、うちの普段の何でもない「おばんざい的」料理を食べたいという方が意外と多い。はい、そんなご要望にも、時々応えてます。昨日は、前回のクラスの時に「先生、ケールって野菜、食べたいんだけど、どうやって食べたらおいしいかな」と言う質問をもらっていたので、今回前菜の一品としてちょっと作っておきました。ケールってのは、あの日本で言う「青汁」のもとです。こちらじゃ、生の葉を細かく千切りにしてチーズと合わせてレモンぎっしり絞ってドレッシングで和えてサラダで食べるってのをいただいたことがあるんですが、私はけっこう好き、でも独特のクセがあるので、馴染みにくい人もいるかもねぇ。うちでは、日本人ならまず嫌いじゃない食べ方として、まずごま油で炒めて、その時、鶏肉でもお揚げでも、ベーコン(脂味が多い方が美味しい)でもいいんですが、一緒に炒めて、豆腐を加えて出汁で煮るってのが、いいんじゃないかなと。白きくらげも残っていたので一緒に入れてます。これ、美味しいですよ。ケールの他にゴワゴワっとして野菜でしたら、スイスチャード、カラードグリーン(これは一度茹でた方が後が扱い易いかな)も同じように料理できます。私の四国・高松にはまん葉という良く似たゴワゴワの菜があって、それをこのように料理していた、その応用です。「おばちゃんの味がしてホッとする〜〜」と褒めてくれたのかなんだかよくわからない感想をいただいたわ。
この日の教室は、ブラックシーバスを丸ごと各自使って、刺身と煮物を作ったんですが、刺身だけじゃ飽きるので、「ごはんと一緒に食べる生魚の美味しい食べ方の1つ」として「ヅケ」も作りました。私自身が魚ばっか扱ってるんで、飽きるんです、刺身。今日は生姜醤油で手こねにしてチャイブとすりゴマを散らしてます。こねることによって、魚から粘りが出て、刺身とは違うまた独特の旨味が出ます。あったかいご飯に載せてもいいし、お茶漬けにしてもイケます。
みんなビール飲んでいたんで、おつまみにちょっと変わったのを。旬のいちじくにうちのスパイシーな胡麻だれをかけただけなんですが、これもこの季節だけの簡単な一品。いちじく、最近箱買いして、朝ご飯にサラダにしたり、そのまま食べたりと、よく食べてますねぇ。
この前、試しに作った「スペアリングのひとくち南蛮漬け」、今月のおつまみ料理に追加して作り方を教えることにしました。教えるってほどのことじゃないんだけど、これ、食べ易いんで、ちょっとした持ち寄りのパーティーにも持ってけていいかもですね。