「親子鍋」。この鍋、こういう名前だったのか。築地の金物屋のばあさんが、「奥さん、これでアンタんちの丼ものは料亭並みにできるよ」って。料亭のメニューに親子丼とかあったっけ。言うよね、ばあさん。
で、作ってみたら、あんらまっ、さすが丼専用鍋だなぁ、さりげなくうまくできるじゃないか。蓋がポイントだな。中央に開いた穴が卵をいい具合にフワリとさせてくれる。木製の取っ手の直角やや斜め気味も機能的だし、鍋蓋の黒い取っ手もなんか斜に構えて帽子被ってるみたいで愛らしい。ついでにオムライスの卵も試してみたが、これがこれが、うまくできる。今まで17年、丼用に使ってきた小さなフライパンがお陀仏になって、かなり落ち込んでいたんだが、新しい台所仲間がこうして増えることは、狭いキッチンながらやっぱりうれしいもんだ。活躍するだろうな、コイツ。
久しぶりに八百屋に魚屋に顔を出すと、みんなが「日本は大丈夫だったか。家族は大丈夫だったか」と声をかけてくれた。みんな優しい。ありがとう。今日のおかずは、ホーランドエッグプラント(オランダ茄子)の炊いたん、
なんでもないほうれん草のすりゴマ入りおひたし、
瀬戸内海をはさんで、向かい側の岡山県の郷土料理「ままかりの酢漬け」。東京で言うなら「サッパ」「シンコ」です。全国的には「コノシロ」。あまりにもこの魚が美味しいので、ごはんが足りなくなり、お隣さんから「まま(飯)」を借りるほどってのが、この「ままかり」の語源。去年の夏は、実家の近くの防波堤で毎朝たくさん釣ったなぁ。
3/8から10日まで、東京に母と一緒に滞在。早朝の築地市場に行くため、夜明け頃起床。品川駅前のホテルの部屋から駅を見下ろす。朝焼けが奇麗だった。なんか特別奇麗だったので写真を1枚撮っておいた。