築地へ。あいにくの雨から雪へ。地下鉄通路にて。築地のおじさまご出勤。長靴、集金袋にビニール傘。歩くの早い早い。こういうのを私の中で「かっちょいい」と言います。
7時にゃ、もう落ち着いてきてる市場内。
私の五臓六腑はまだまだ時差ぼけで、早朝から寿司も酒もOKの身。ワンパターン万歳で、岩佐で貝づくしと熱燗1本。貝追加で食べまくり。私がトウキョウで一人で行ける店ってのは、ドトールコーヒーと鮨屋と蕎麦屋の3つだけ。銀座や白金の横文字のケーキ屋とかはご勘弁。
林屋の海苔はNYにたんまりと溜め込んであるんで、今日は漬け物屋へまず行って、NYででもできそうなの、それとちょっと珍しそうなのをちょっとづつ買った。生ザーサイ、タマネギ(赤色をちょこっと付けたのが気に入った)、それと他ちょっとづつ。後で旦那の実家のねーさんに渡して味見させてもらった。ピクルス系は、悪いけどNYの方がおいしいかもと、アメリカもまんざらじゃないよと初めて築地で思った。今まで劣等感にさいなまれてたのに、捨てたもんじゃないよアメリカも・・・かも。
今回の発見。弁松の弁当に入っていた「つとぶ」を雪の中探しまわった。市場内にはあんだけたくさんの店があるのに、この「つとぶ」がないないない。そんなに珍しいもんなんですねぇ。年とったお店の人の半分ぐらいがこの「つとぶ」の存在を知っていたが、「何でできてんの」の問いにはみんないい加減な事を言っていた。親切な親爺が「あそこなら置いてると思うよ」と教えてくれたのが、ここ角山。おぉ、こんな所にお麩屋が。はーっ、たけのの横じゃんか。中に入ると、おっ、あったよあった。スカッとかっこいい若女将が出てきて、私の質問に120%で応えてくれた。2袋しか残っていなかったので、後先考えずついつい買ってしまい、冷凍もできないし、今晩料理もできないことに気づく。これも義理のねーさんに渡して夕飯の足しにしてもらうことにした。ここの「ちくわぶ」はまたちょっといい感じだったんで、こちらは冷凍にできるので、とりあえずNYに旦那の土産に持って帰ることに。今回の帰国で「つとぶ」に出会えてまたひとつ智恵ついたぜ、お江戸の味。料理方法も若女将が丁寧に教えてくれた。ありがとさんですぅ。