ボストン、プリンストンからおばさん友達が1泊2日でごはんツアーに来た。元気です、おばはん達は、ありがとう。まぁ、5人で喋るわ喋るわ、喰うわ喰うわ、涙流して笑うはノドに詰まるわで、この週末はものすごい勢いだった。なぜ、私達「おばはん」はこんなにケラケラと楽しくつるめるのだろうか、おばはんやっててたまに不思議になる。さて、飛行機だの車だの徒歩だので金曜夜7時にうちの前に集合してみんなで晩ごはんを食べに、私の顔の効くスパニッシュへ。普段、ウイークデーにちょろりと酒主体の食事しかしない私なんだが、今日はどちらかというと食べに走ったんだが、おぉ、ここも金曜日だとこんなにメニューが豊富になるのか。いつもはタパスしかないのに。で、興奮してほぼ全メニューを頼むことにした。おばはん5人揃ったら何だって「いっちゃえ、いっちゃえ」の雰囲気でぶっ飛ばしなので、それに便乗、いや指揮をとって、喰うたれ、喰うたれ、残ったら持って帰って明日食べるか、旦那に食べさしゃええで! ということになっちまっただ。
いつものトリッパは欠かせないので、まず一番に注文。
そしてお決まりの、「エビ」「チョリソ」「タコ」を。そして「小イカのグリル」「クラム」「うさぎ」………、きゃぁ、卯年よね今年、食べてもーた、みんなで残さず。
魚はいつもの「ショーバスの唐揚げ」と、
なんかメニューに「Long Fish」とあったので、なんやろと頼んでみたらホワイティングの唐揚げだったわ。確かに……長い……魚……、そうきたか。これはタラの種類なんだけど、カマスにも似ているお魚です。「冬、雪の振る頃に美味しくなる魚」なんで、「Whiting」って呼ぶの。雪の「白」なのよね。なかなかロマンチックな呼び名なんだけど、顔はご覧の通りガマガエル系です。食べる方も食べられる方もガマガエルで悪かったわねぇ。最後の押さえに本日一番美味しかった一品「タラのトマト煮」を頼んだのに、すでに酔っぱらって写真撮るのをうっかり八兵衛。
デザートも食べる事にした、メニューにある全部。梨の赤ワイン煮と、なんか懐かしさを感じるフラン、それと今日のスペシャルである、サンティアゴ・デ・コンポステーラから直送の伝統菓子「タルタ・デ・サンチャゴ」。このサンティアゴ・デ・コンポステーラってのは巡礼の最終地なんだそうで、そこの名物のアーモンドプードルケーキなんだそうだ。めちゃシンプルな味でおいしかったなぁ。それにカフェ・コンレチェで〆。向こうの方の席でスペイン人のおっちゃんの誕生会をやっていて、一緒にみんなで歌を歌い誕生日を祝福してあげたら、おっちゃんものすごく喜んでくれたみたいで、「あちらの席の美しい女性達に」とリオハの赤ワインを1本プレゼントしてくれた。あぁ、ヨーロッパの紳士は違うよな、粋だよね、粋」。もちろん大喜びでガブ飲みできたわ。
おばはん達の食べもの巡礼は明日も続く……。