十五夜のお月さん、きれいでしたね。今日は友人兼釣り弟子のまや嬢の婚約指輪ご披露と、かなりうれし涙の日でもありまして、そして恒例の嘉日での食事の日でもありました。そして、もう1つ、お店の大将である西原君が2010年のベストシェフに選ばれたんです。ここの3人のシェフ達はオープン以来、本ものの日本の伝統の味をニューヨーカーに伝えるが如く、こちらの食材もいろいろ取り入れて、本当にコツコツと真面目に仕事してきたその成果は、私に言わせれば当然の受賞である。やっぱニューヨークは「本物」をしっかり認める力量のある街なんですね。おめでとうございます。昨日は授賞式に300人の人々が集まり、嘉日のお料理を披露したんだそうです。西原君いわく「やっとアメリカに来たって感じがしました」と、満面の笑みで応えてくれました。ほんまによかったよかった。
今月のお料理も思考を凝らしたすばらしいもんでした。驚くほどソフトな白玉粉の中にお芋の餡がちょこっと、そしてスダチの香りのする月見団子。できたてほやほや。
お椀は、菊花豆腐とロブスターマッシュルームの澄まし仕立て。ロブスターマッシュルームってこんなしっかりしたお芋みたいな歯ごたえだとは知らなかったなぁ。
今年、お初のまつたけ。おっ、やっぱり妥協なしのめちゃくちゃ香りのいい小振りの松茸使ってるなぁ。ビーチパラソル開けたみたいなこちら産の松茸とは違うぞ。おひたしにフライに、あと、パーム(椰子)ハーツにトリュフ風味をからめた一品。お酒すすんでしまうのしょうがないよな。
今回のおそば、工夫してあったなぁ。ほうじ茶の香りの手打ち蕎麦。出汁が今回はパンチが利いていて私好みだった。出汁にもほうじ茶の香りがしてましたねぇ。
ここで3人とも飲む体制になり始め、追加で「自家製豆腐よう」を頼む。美味しいです、どう考えても。
中東あっちゃんからの特別な一品。サマートリュフのスライスが入ってる〜〜。「一口で食べてください」って言うけど、もったいないなぁ。でも一口でいきましたがな。この前あっちゃん、釣り楽しかったねぇ。また行こうぜ。
メインの名残野菜のくたくた煮」「とうもろこし生麩挟み焼き」「 無花果の天ぷら胡麻クリーム掛け」がワンプレートで。このとうもろこしの一品、驚いた。このソース、まさにメキシコと日本の融合の味、驚いたっ。こういう味の組み合わせ、どっから出てくんのよ、もう、ほんまに。
白糸長芋掛けの玄米御飯で〆。
デザートのおはぎも美味しかったです。今月もおごちそうさまでした。その後、なんか盛り上がってまっすぐに帰る気にならず、ついつい、PEGU CLUBで1杯呑んでしまったわ、紅茶とジンと卵白のカクテル。