先週末、立ち寄ったレンタルボート屋「キャプテン・マーティ」で、親爺さんから「ウィークフィッシュが今頃釣れている」という話をで聞いた。「来週もまだいるかしらん」との私の愚問に「絶対いるいる」とやけに自信満々の答えが返ってきたわけで、そう言われると絶対行きたくなり、本日「海鱒絶対釣ってみたい・食べてみたい志願者」を連れてスキッフボート(小さな船外エンジン付ボート)を借りてペコニック湾に繰り出した。
例年なら6月、7月がピークのウィークフィッシュ(海鱒、シートラウト)、今年は8月になっても、ペコニック湾にまだ停滞している。この魚、季節限定の短い期間だけニューヨーク近海にいる魚で、こちらの魚屋では手に入らない「貴重な非売品魚」である。本当の名前はシートラウト、しかし顎が薄く弱く、身の方もすぐダメになってしまうので「弱い魚、すなわちWEAK FISH」と呼ばれている。しかし、ファイトはある奴。餌に喰いつくときも、「ドゥワ〜〜ン」「バクッ」っと一気に来て走る。これを細めの竿に細めの糸でやると、これまた楽しい釣りとなるわけです。しかも、この魚のいる時期ってのは、ポーギーにヒラメに……、五目釣りができるので、のんまに退屈しない楽しい釣りタイムが過ごせます。それにはスキッフボートが一番楽しい。去年、おとどし、このウィークちゃんを探しに出かけたんですが、ちょっと時期的に早過ぎたんだと思います、ダメだった。でも今年は「釣れてるよ」の言葉にすぐさま反応して行ったので、オンタイム、はい、釣ってきましたよ。
こいつがウィークです。あぁ、赤い洋服着たおにーちゃんではありません、魚のことです。おにーちゃんは、ストロング系の細胞学の研究者です。どうです、立派でしょ。釣り上げた時、この魚の色は虹色に光ります。まぁきれいなんだから。
もう一人のおにーちゃん(こちらは虫の博士です。近い将来船付き場で釣り人を悩ます「シーフライ」という刺されるとめちゃくちゃかゆくなる虫の殺虫剤を開発していただきたいと顔を合わせるたびお願いしてます)にもアタリが来ましたぜ。あらっらららっ、こちらの魚はノーザンキングフィッシュじゃないっすか!!! これも珍しい魚です。これも夏に釣れるローカルのお魚、非売品魚です。サイズも立派。
朝7時から夕方4時まで、まぁ、影のぜんぜんない太陽キラキラの船上で、今日のメンバー3人、前日の寝不足、異常な早起きにも負けず(私は異常なる睡魔が2回ほど襲い、船の角に2度ほど頭をゴチンしてしまいましたが、アンカーを上げ下げできる体力に戻りましたぜ)、釣果も良好で何よりです。
お久しぶりに、おばさん登場。どうです、この日本で買ってきた200円の麦わら帽子のこなしよう。帽子には必ずヒモです。これを貫いてこそ麦わら帽子愛好家と言えると思います。いつも鼻の穴丸出し写真でお食事中の方にはご迷惑かと思われますが、なぜか正面写真もこうなるのでごめんなさいね。
ウィークフィッシュ、興味のある方、たぶん来週もペコニック湾にはいると思います。仕掛けはポーギーと同じでOK。餌も短冊の小さいイカでOK。キングフィッシュ狙いなら、クラムがいいですね。ポーギーは、イカ、クラムどちらでもきますが、サンドワームだと食いつきが抜群によいので、アタリに迫力を感じることができますよ。