これはうちでいつも食べてる瀬戸内は小豆島のそうめんです。太めで弾力とコシがある元気ハツラツな素麺です。
この素麺を食べる時のうちの定番出汁は、瀬戸内海の伊吹島沖でとれるいりこの頭とお腹を取ったものを一晩水に漬けておき、その出汁に醤油とみりんを少し入れたものを使ってます。そこ葱、胡麻、摺りおろしたしょうがですね。
さて、香川県の小豆島のそうめんは日本3大そうめんの1つだと思ってるんですがどうでしょう。調べてみたら各地に素麺があるのにびっくりしました。
播州素麺(兵庫県)、三輪素麺(奈良県)、島原素麺(長崎県)、半田素麺(徳島県)、淡路素麺(兵庫県)、大門素麺(富山県)、南関素麺(熊本県)、備中素麺(岡山県)、神埼素麺(佐賀県)、卵麺(岩手県)、五色素麺(愛媛県)、大矢知手延べ素麺(三重県)、稲庭素麺(秋田県)、白石温麺(宮城県)、三春素麺(福島県)、和泉素麺(愛知県)……こんだけでも16種類はある。うどんもいろいろ種類はあると思うが、素麺のこの種類には驚いた。全部食べてみたいですねぇ。今まで食べたのはたった6種類ぐらいだもんなぁ。
そんな中、うちの料理教室に来ている超グルメ娘M嬢が今年の夏帰国した際に驚くべきおいしく夏らしい素麺に出会ったと、わざわざレシピ付きでその麺をおみやげに持って帰ってくれたんです。
それがこの素麺「白髪素麺」。ほっそ〜〜〜〜いっ、めちゃ細い麺。ほんま白髪やわと開けてびっくり。どうやって作ってるんだろうか、この細さ。しかもいただいた素麺は1本も折れてないし。茹でる時間は30秒。お湯に入れた瞬間ブワ〜〜と泳ぎ出す麺、ボーッと茹でるわけにはいきません、30秒だもん。緊張しました。緊張し過ぎて素麺の束、バラバラにしてしまったわ。
お出汁もM嬢の言いつけ通り、一緒にいただいた上等の干し海老を一晩言われた通りの分量の水で戻し、ご指定の醤油で香りをつけて、しっかりと冷やしてたっぷりのおつゆでいただきました。それが、うめ〜〜〜〜〜っ、もう最高に品の良い素敵なお味、こんな上品なそうめん、いや、おそうめんさま、今まで食したことなかったわぁ。Mちゃん、いつも究極の美味しいもんをありがとう。地球上にはまだまだ口にしたこともない美味しいもんが未知数にあるんだろうなぁ。あぁ、キリがないんだろうなぁ。溜め息。