11月の料理教室が始まった。今月は、アラスカ産のいくらのしょうゆ漬けをどっさり作り、いくら丼にするっていうのがお題。大量のいくらと酒と醤油の中に手を突っ込んでほぐしていくという作業が面白い。あとは、自分達の山分け分から好きなだけ炊きたてのごはんにかけて食べようという、ふざけた企画なんですが、今月は大入り満員。いくらに対する主婦の熱い思いを改めて知ったよ。まっ、でも、そんなにガバガバ食べれるもんでもないので、ブリーニとクレームフレッシュを添えての和食じゃない食べ方も試している。
そして今月は、けっこうリクエストの多い「アメリカの何でもない食材を使ったおばんざい」も一品。これは日替わりでいろいろ替えて作ることにしている。簡単にレシピを公開するのでぜひ試してみてください。
初日は、私の故郷の郷土料理「まんばのけんちゃん」というものをご披露。
まんばという小松菜系の菜っ葉を、こちらで手に入り易い「スイスチャード」に置き換えて作った。このスイスチャードってのは、日本では「フダンソウ」と言われる種類のもので、ビーツの仲間だそうだ。イタリア語ではビエトラっていうんだって。ウイキペディアによると、沖縄県では「ンスナバー」と呼ばれ、「スーネー」または「ウサチ」という和え物や「ンブシー」という味噌煮に仕立てる冬野菜なんだそうだ全国どこでもあるような野菜で、岡山県ではアマナ、長野県ではトキシラズやキシャナ、兵庫県ではシロナ、京都府ではタウヂサ、大阪府ではウマイナ、島根県ではオホバコヂサと呼ばれていると記載されている。こちらでもけっこう幅広くいろんなところで手に入る野菜で、日本のものより、茎の色が白かったり赤かったり黄色かったりとカラフルだ。どの色でも、この「まんばのけんちゃん」はできるので試して欲しい。カラードグリーン、ケールなんかでも代用できるが、中にはアクの強いものもあるので、その時は下ごしらえとして一度湯がいて使うと食べて苦味がしない。あと、砂がけっこう付いているので、しっかりと洗うこと。作り方は、簡単です。スイスチャードをざく切りにしてお揚げ(なかったら鶏肉でも可)と一緒に胡麻油で炒めで出汁で煮るんですが、田舎じゃいりこも一緒に入れます。こちらでは出汁醤油とみりんでいいんじゃないでしょうか。少し煮た後、お豆腐を手でちぎって入れます。その後、私は溶き卵でとじたりもします。これでできあがり。評判よかったです。
超おばちゃんの味です。