イカ釣りの前の「食べ物」のことを少し。今回は女2人、しかもニューポートで1泊ということで、いつもよりはゆっくりした。NYを夜出て、徹夜釣りして、明け方またNYに帰るってことは、ニューポート滞在中は真っ暗、夜が明けても疲れちゃって「風景」どころじゃないんですよ。一度ホテルやモーテルに泊まると、釣りを明け方までしたのち、ベットで4,5時間眠れてシャワーもあるってののありがたさと心地良さ、身に沁みるもんです。釣りで冷え切った後、部屋でカップラーメンと酒飲んで温まってバタンキューの素晴らしさってそりゃもう。
今回は夕方にニューポートに着いて、夜中の12時まで、風が止むのを待たなきゃいけない状態だったので、ずいぶん時間があって、夕飯を摂る店を探しにお隣の町ミドルタウンまで行ってみた。条件は「ファンシーではない地元の人が来る店」であり、「高値ではないロブスターロールがあること」、そして「ロードアイランド名物の白でも赤でもないクリアーのクラムチャウダーがあること」。これを叶えてくれる店を探したところ、ありましたねぇ。フロズ・クラムシャック(Flo's Clam Shack)っていう店。海の家風で、この辺で摂れるクオホグ(リトルネックやチュリーストーンなどのハマグリ系の貝の総称)をフライにしたりクラムケーキにしたりしたメニューが山ほどありましたよ。だいたいのお客さんはフライ系を食べてましたが、うちらは目的を果たすために…。
まずはこのクラムチャウダー。ロードアイランドに来たらぜひ一度は食べてみてください。第3のクラムチャウダーなわけよ。透明の貝のお汁なんだけど、ここのはじゃがいもが煮崩れて、色はちょっと白くなってたけど、貝そのものの味がして私は好きなんです、こういうの。
ロブスターロール。まぁ、値段がニューヨークの半分だね。メイン州で食べたのが今のところ一番だと思っているが、ここのもけっこういい線いってましたよ。パンはもちろん、ニューイングランドホットドッグバンを使用。このパンで作ると、パンが重くなくってロブスターの味が一段と映えるよな。で、身はツメの三角のところばっかりを使ったメイン州のものに比べると、大きなツメの部分も使ってあったのが私としてはちょっとだけ残念だったかな。でも、無駄な味一切なし、味が足りなかったら自分で塩とか胡椒とかマヨネーズ足して食べてちょーだいね的なところがこの上なくラフな感じで美味しかった。2階の牡蠣や貝のロウバーでは、おばちゃんがカウンターでお酒を呑む客の話相手をしながら、実に見事に、しかも正確、確実に牡蠣をどんどん剥いていたのが印象的だった。おばさんの牡蠣剥き年数がかなり長いことを物語る「見事な剥き」だった。
軽くここで理想に叶った夕飯を食べた後、モーテルに戻りひと寝入りして、夜中の12時にいよいよ出陣だったわけです。
★Flo's Clam Shack
4 Wave Avenue, Middletown
(401) 847-8141
www.flosclamshack.net