8月8日、父の誕生日だったので、赤飯を炊いた。母に電話したら、母も赤飯を炊いたらしい。うちの父は大変几帳面な人だったので、年末になると、翌年の新しい手帳に、まず一番に、母、弟、私の誕生日を書き込んでいた。遺品を整理していたら膨大な数の手帳が出てきたのだが、どれを開けても家族の誕生日には印が付いていた。そして、遠くにいて一緒に誕生日を祝えない私のために、私が」いなくとも母に「今日はあの放浪娘の誕生日だから赤飯を炊け」と言っていたらしい。
私は、ボンクラなので、父のようにきちんと手帳は使いこなせないが、今年から父の誕生日には赤飯を炊こうと思った。旦那は父がこれも何十年も家族にへと買い続けていた山梨のサドヤワインを実家に送ることにしたそうだ。このワインは、私達が実家に帰ると必ず1本くれて「日本のワインも美味しいだろう」と自慢げに言い「ニューヨークに持って帰れ」と言っていたものだ。今年からは、自分達で買って、自分達で1本だけ持って帰ることになる。父の続けていた日常生活のちょっとしたことだが、こういうことをずっと引き継いでいきたいと思う。お父さん、お誕生日おめでとう。