このクリームパン、美味しいんです。
友人の家の近くのベーカリーで売ってるんですが、いつも「あのクリームパンをお願いします」と私が言うと、「OKです、あのクリームパンですね。買ってきますね」という具合に、二人の間ではクリームパンで通っていた。
今日、ちゃんとした名前がわかった。タルト・トロペジェンヌ(Tropezienne)。
なんかとっても洒落た名前だって、クリームパン、クリームパンと気安く呼んでいたのが、気の毒になってしまった。
南仏サント・ロペの有名なお菓子だった。
パンはブリオッシュでトッピングに角砂糖を細かく刻んだものが乗っている。その間にたっぷり入っているふわふわのカスタード系のクリーム、これがとっても美味しいのよ〜〜ぅ。詳しくは知らないけど、このクリームはこれを売っている各店でいろいろ工夫するらしい。私はここので充分、美味しい。
なんでも、このタルト・トロペジェンヌの名付け親は、ブリジッド・バルドーなんだって。素敵だわん。
ブリジッド・バルドー、若い人は知らないか……。
こんな話を知ってしまったからにゃ「うめぇ、このクリームパン」とむしゃむしゃっとかぶりついて食べることは、もう、ないだろう。お紅茶かお珈琲でいただきませう。と、アストリアジェンヌは思ったのでありました。