1泊2日のメイン州へのアイスフィッシング遠征。
大変おもろくおいしい旅だった。
まずはおいしいもんから。
カウンターに座るなり「ウニ、売り切れだよ。デリバリーのヤマちゃん、今日お誕生日で、あっちこっちで脱線しながらウニ配達してるから、うちには今晩たどり着かないかもしれないんだよね」のヨシさんの一言で始まった晩飯。
初めて入った店で、おばさん3人のおたけび、
「えっ、え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ぇぇぇぇぇ(店が揺れる、人が振り向く、ツララが折れる、海が割れるっ)」。
ここまで来て、これで食い下がるおばさん3人じゃ、やっぱりなかったのよね。
「ウニ来るまで待ちまっせ。何時までも」とぴしゃっ。
よ〜し、とりあえず地ビールで、マヤ嬢350マイルドライブ交代なし完走に敬意をはらって乾杯といこうか。その後は、この店の酒を全部呑み干してあげようじゃないの、アチョーッ」と気合いを各自入れて、あとは、今、行方不明になっている地元のウニ会社社長兼デリバリーマンの「ヤマちゃん」の登場を待ちつつ、
来店10分後には、私達の「ウニへの執念の叫び」に、ポキッという音を立てながら折れてしまったヨシさんのみつくろってくれた「メインなおつまみ」。
メインシュリンプとメインクラブ。
メインシュリンプとは、甘エビちゃんのこと。ここではレッドシュリンプとは言わないそうだ。メインシュリンプ、メインシュリンプ。
メインクラブとは、ストーンクラブのこと。ここではストーンクラブとは言わないそうだ。メインクラブ、メインクラブ。
なんだかんだで、1時間ぐらいして、ヨシさんがヤマちゃんの携帯にガンガン電話してくれた甲斐があって、ヤマちゃん登場!!!!!!
登場と共に、見知らぬおばさん3人による「ハッピーバースデー、やまちゃ〜〜〜ん!!!!!」の悲鳴にヤマちゃん呆然。あっ、手に持っているのは、ウニ、ウニ、ウニ。
この時点で、店主のヨシさん、仕事放棄、割烹着を脱ぎ捨て、カウンターの客席側に移動。たくさんのアメリカ人のお客さんが奥の席で静かにお食事してらっしゃるのに、玄関前カウンターは、もう一人、ご近所の馴染みのお客さんである
「バイヤーの天王寺のにぃさん」も加わって、コテコテのおっちゃんとおばちゃんがカウンターを陣取って、やんややんやのヤマちゃんお誕生日会となった。
ヤマちゃん登場の1分後に、私達の目の前に現れた「メイン州ポートランド地元の生ウニてんこ盛り」。これ、スペシャルオーダーです。「デリバリーで持って来たタッパーごと喰わせろ」との私達の要求に、「まっ、そんなこと言わずにお皿に盛りなよ」と。そうよね、そうよね。
旨かったぁ。来てよかった〜。ヤマちゃん待ってよかった〜。
新鮮で反り返るウニ。これはばふん雲丹です。これは、ニューヨークでは食べられん味やなぁ。
ウニにぎり。
プリプリなんで、型くずれしないわけだ、コレが。
その後は、明日の朝の釣りの事も忘れての大宴会。
ヤマちゃんから、どっぷり「ウニ」についての話を聞くことができた。
今度、ここに来る時は、ヤマちゃんのウニ加工工場を見学させてもらうことに。
ってなわけで、
この旅のミッション「地元のウニを地元のビールで味わう事」をポートランドのレストラン・サッポロのカウンターでクリアさせてもらった。
ヨシさん、どうもごちそうさまでした。